東証上場の特殊潤滑油・ホットメルト接着剤メーカー、MORESCO(5018)は10月15日、2027年2月期の営業利益予想を24億円から45億円へ87.5%引き上げると発表した。売上高予想は370億円から400億円、親会社株主に帰属する当期純利益予想は15億5000万円から28億円にそれぞれ修正した。
要因は一つではない
同社は複数の理由を挙げている。中国を除く地域で自動車生産台数が増え、ダイカスト用油剤をはじめ多くの油種で販売が伸びた。国内外で原材料価格の上昇分の価格転嫁も進んでいる。データセンター向けハードディスク表面潤滑剤を中心とする高付加価値製品の販売が増え、ホットメルト接着剤の不採算製品の整理も進んだ。
中間決算では、上期の段階で既にどこまで進んだかが分かる。8月31日までの6カ月間の営業利益は24億5700万円で、前年同期の9億4900万円から158.8%増えた。売上高は196億2500万円で16.4%増だった。この上期の営業利益は、従来の通期予想である24億円をすでに上回っている。
配当
MORESCOは期末配当予想を40円引き上げて1株当たり70円とし、年間配当予想は従来の55円から95円になる。中間配当は1株当たり25円で、支払い開始予定日は11月11日。同社は連結配当性向が約31%になる見込みとしており、中長期的な目標は30%以上としている。
業績予想に影響しない別の損失
MORESCOは個別決算で、天津子会社への出資金について5億400万円の評価損を計上した。同社は、この損失は連結上は消去され、連結業績に影響しないとしている。中間期の評価には洗替え方式を採用しており、第3四半期以降の出資金の時価によっては、計上額が変動する可能性がある。これとは別に、同子会社の解散・清算手続きの進展に伴い、中間期の連結で関係会社整理損(特別損失)3億8400万円を計上する。同社は、実際の業績が予想と異なる可能性があるとも注記している。
