メディアドゥ(3678)は、2027年2月期の親会社株主に帰属する当期純利益予想を12億円から27億6000万円に引き上げた。増額幅は15億6000万円、率にして130.0%。同社は、増加分はすべて子会社売却に伴う特別利益によるものだと説明している。
営業面の上方修正ではなく売却益
売上高1180億円、営業利益24億円、経常利益20億5000万円の予想は据え置いた。同社によると、Quality Solutions, Inc.、NetGalley, LLCとその子会社3社の株式は、2026年10月5日にValsoft Corporation Inc.へ売却した。売却価格は31億1000万円で、概算に基づく調整額を含んでおり、確定時に変動する可能性がある。メディアドゥは、関係会社株式売却益15億6000万円を特別利益に計上する見込み。決算説明資料によると、この利益は第3四半期に計上される見通しで、株式の税務上の簿価が売却価格を上回るため、課税は発生しない見込み。このため、純利益は売却益と同額だけ増える。売却そのものについては、Tokyo Briefの過去の報道を参照。
配当は利益に連動
期末配当は1株40円から55円に引き上げる。メディアドゥは、配当と自己株式取得を合わせた総還元性向30%以上を目標としており、今期は30.3%を見込む。
中間期の実績
中間期の売上高は8.3%増の583億円だったが、営業利益は15.0%減の11億9000万円、純利益は61.6%減の5億800万円だった。同社は、2026年3月に買収したSeven Seas Entertainment, LLCを日本コンテンツの海外展開の担い手と位置づけ、他の事業の売却はそのための経営資源を確保する狙いだと説明している。決算説明資料は、Seven Seasが第2〜第4四半期に売上高60億円、営業利益2億8000万円を上積みすると見込んでおり、この寄与は依然として予想である。
