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ライフネット生命、名古屋の少短会社買収へ 価格は非公開

ライフネット生命保険がきずな少額短期保険を買収する条件付き契約を締結し、少額短期保険に参入。システム投資を含む支出見込額は約3億9000万円で、取得価額は非公開。株式譲渡は2027年4月を予定

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月15日2分で読めるライフネット生命保険7157
小さな保険カードがコンプライアンスの関門を通り、オンライン提携先の決済画面へ向かうイラスト

ライフネット生命保険(7157)は、名古屋市に本社を置く少額短期保険会社きずな少額短期保険の全株式を取得する条件付き契約を結んだ。ネット生保の同社は、提携先を通じて販売する小口で簡便な保険を手がけるための免許を得ることになる。取締役会が2026年10月15日に承認した。

ライフネット生命保険の支払額

取得価額は非公開だ。発表資料によると、相手先との取り決めにより開示していない。ライフネット生命は、社内のデューデリジェンスと直近の同様の取引事例で金額を検証したとしている。公表されているのは事業開始に向けた支出見込額の約3億9000万円で、株式取得とシステム関連投資を合わせた額だ。きずな少額短期保険の取得価額ではない。

取得株式数は21万2620株で、保有比率は0から100%になる。売り手はきずな少額短期保険の筆頭株主の個人で、2026年3月31日時点で84.37%を保有していた。この取引は、同氏が先に他の株主から株式を取得することを前提としている。

小規模な保険会社を選んだ理由

ライフネット生命の2029年3月期までの中期計画は、Embedded(組み込み型保険)を3つの重点領域の一つに掲げる。同社は、提携先のプラットフォームでより小口で簡便な商品へのニーズが高まっているとしており、商品開発とシステムの両面で柔軟な事業基盤を持ちたい考えだ。

きずな少額短期保険は小規模だ。設立は2022年7月で、2026年3月期の経常収益は184万円、純損失は2295万円だった。

日程と条件

株式譲渡は2027年4月に実行する予定で、事業は2029年3月期の第1四半期に開始する予定だ。きずな少額短期保険は2028年3月期の第1四半期から連結子会社になる見込み。ライフネット生命は、2027年3月期の業績予想への影響は軽微としている。実行には保険業法に基づく認可などの条件を満たす必要があり、満たされない場合は日程が変わる可能性がある。