東証上場の自動車用照明器メーカーである小糸製作所(7276)は、中国・湖北省の完全子会社の解散・清算手続きを開始すると決めた。2026年9月28日の取締役会で決議し、連結子会社の解散及び清算に関するお知らせとして10月20日に発表した。
3社のうち3社目の拠点
小糸製作所は中国市場での自動車照明器事業の拡大を目指し、3社体制で中国事業を展開してきた。湖北の会社のほか、広州と福州に拠点があり、福州の会社は2025年4月に解散した。2026年3月には標識灯の生産を広州の会社に移管・集約していた。
湖北の拠点の閉鎖はこうした措置に続くものだ。3社体制のうち2社が撤退するという発表内容に基づけば、清算が完了した場合、同社の中国事業は広州の会社1社に集約されることになる。
会社側が挙げる解散の理由
小糸製作所は今回の決定について、市場が急速かつ大きく変化したことを理由に挙げている。発表では、急速なEV化の進展、中国の地場自動車メーカーの台頭、主要取引先とする日系自動車メーカーの販売減速とシェア低下を列挙し、同社の中国事業は厳しい状況が続いているとしている。
同社はあらゆる合理化・改善策を推進してきたものの、日系自動車メーカーのさらなる販売不振や中東情勢の影響も加わり、経営環境は一段と厳しさを増したという。経営資源の集中によってグループの生産性・収益性の改善と競争力強化を図るには、湖北の会社を解散することが適切だと判断した。
対象子会社の概要と業績への影響
湖北の会社は自動車用照明器の製造・販売を手掛け、孝感市のXiaogan National Hi-Tech Development Zoneに所在する。2014年9月設立で、資本金は50億円、小糸製作所が100%出資している。発表資料では代表者の役職を総経理としている。
小糸製作所によると、2027年3月期の連結業績への影響は軽微という。発表では、費用の見積もりや従業員数、除却・減損対象となる資産額は示されていない。
未定の事項
現地の法令に基づく手続きが完了次第、清算結了となる予定で、具体的な日程は未定としている。小糸製作所は、従業員や地域社会への影響について各種法規制や労働協約に従って十分に配慮して対応し、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに開示するとしている。
