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近畿車輛、米ニュージャージー州の工場を2600万ドルで譲渡決議

近畿車輛は取締役会で米ニュージャージー州のピスカタウェイ工場を2600万ドルで譲渡することを決議した。引渡期日は10月26日の予定で、今期に約24億円の売却益を見込むが、業績予想を修正する可能性もある。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月19日2分で読める近畿車輛7122
鉄道車両工場の建屋内部。一方の区画には組み立て途中の客車があり、隣の区画は空になっている

鉄道車両メーカーの近畿車輛(7122)は10月16日の取締役会で、米ニュージャージー州のピスカタウェイ工場を2600万ドルで譲渡することを決議した。2027年3月期に約24億円の売却益を見込む。売却益は同社の試算であり、為替レートにより変動する可能性がある。

譲渡の条件

同工場は米カリフォルニア州に拠点を置く連結子会社のKI-PISCATAWAY LLC(資本金800万ドル)が所有している。譲渡対象は土地、建物、付帯設備で、帳簿価額は900万ドル。譲渡先は米ニュージャージー州のDIG BRICKYARD CRANBURY LLC。近畿車輛によると、譲渡先との間に資本関係、人的関係、取引関係はなく、譲渡先およびその関係者は同社の関連当事者にも該当しない。

物件引渡期日は10月26日の予定。開示資料が示すのは取締役会決議と引渡予定であり、譲渡の完了ではない。

譲渡の理由

近畿車輛は今回の譲渡を「中期経営計画2028」の一環と位置付ける。稼働率の向上が見込めない資産を譲渡し、拠点を集約することで北米事業の効率化を図るとしている。開示資料が示すのは単一資産の譲渡であり、北米からの広範な撤退を発表したものではない。

業績予想への影響

見込まれる売却益は、5月13日に公表した通期連結業績予想に織り込んでいた固定資産売却益を上回る。近畿車輛は8月7日に自社工場の1つで発生した火災の影響も含めて業績への影響額を精査中であり、業績予想の修正が必要な場合は速やかに開示するとしている。