日本政府観光局(JNTO)の推計値によると、9月の訪日外客数は前年同月比5.0%減の310万3700人だった。一方で7市場が9月として過去最高を記録した。
中国の落ち込みが響く
中国からの訪日外客数は43万800人で、前年同月の77万5657人から44.5%減少した。JNTOによると、昨年11月以降、中国政府が日本への渡航を避けるよう複数回にわたり注意喚起しているほか、中秋節や国慶節の連休効果はあったものの、航空便の減便も響いた。1〜9月の中国からの累計は55.5%減の333万5500人だった。
減少を補った国・地域
韓国は25.6%増の84万2300人、台湾は13.0%増の59万5600人、メキシコは13.0%増の2万2300人だった。中東地域は27.0%増の3万7700人、ロシアは11.9%増の2万3700人、インドは8.7%増の2万7600人、シンガポールは6.2%増の4万3000人となった。JNTOはこの7市場が9月として過去最高を記録したとしている。
| 国・地域 | 2025年9月 | 2026年9月 | 伸率(%) |
|---|---|---|---|
| 韓国 | 670,563 | 842,300 | 25.6 |
| 台湾 | 526,982 | 595,600 | 13.0 |
| シンガポール | 40,495 | 43,000 | 6.2 |
| インド | 25,401 | 27,600 | 8.7 |
| メキシコ | 19,735 | 22,300 | 13.0 |
| ロシア | 21,174 | 23,700 | 11.9 |
| 中東地域 | 29,684 | 37,700 | 27.0 |
| 中国(減少) | 775,657 | 430,800 | -44.5 |
JNTOは韓国と台湾の増加について、継続する訪日旅行人気に加え、連休や航空座席数の増加が寄与したとしている。韓国では秋夕(チュソク)連休、台湾では4連休があったことを挙げた。
その他の市場はおおむね減少した。米国は3.2%減の21万7500人、香港は3.0%減、タイは12.6%減、ドイツは12.7%減、カナダは11.4%減だった。JNTOは多くの市場で、中東情勢に伴う航空券価格の上昇や航空便の減便、台風による欠航が影響したと指摘した。一方、愛知県で開催されたアジア競技大会に伴い、選手や関係者の訪日があったことも挙げた。
1〜9月累計
1〜9月の累計は3073万200人と、前年同期の3165万1327人から2.9%減少したものの、JNTOは昨年に続き3000万人を超えたとしている。9月および1〜9月の数値はJNTOの推計値で、2025年の数値は確定値である。
