環境省は伊勢志摩国立公園の第7次点検の変更案に関する意見募集(パブリック・コメント)を開始した。変更案の柱は海域で、海域の普通地域を、汀線から沖合1kmまでの範囲から、沖合5kmまでの範囲に拡張する。海域の普通地域の面積は2万1474haから5万3528ha増え、7万5002haとなる。
陸域・海域の変更内容
面積の拡大は1つの区分に集中している。陸域の合計面積は5万5380haから5万5415haへと35haの増加にとどまる。変更案では鳥羽市で14ha、志摩市で11ha、南伊勢町で12haを拡張し、伊勢市で2haを削除する。また、南伊勢町の見江島周辺では1476haの海域公園地区を新たに指定する。
陸域では複数の区域で地種区分を変更する。志摩市大王町船越を第3種特別地域から第1種特別地域に、南伊勢町の1区域を第3種から第2種に変更する。志摩市の磯部町および浜島町の区域は普通地域から第3種特別地域に移行する。このほか、横山集団施設地区を3ha拡張し、宿舎3カ所を追加する一方、宿舎1カ所、野営場1カ所、運動場1カ所、ならびに給水施設および排水施設を削除する。
見直しの背景
同省は理由として、第6次点検から約10年が経過したこと、耕作放棄地への太陽光発電施設の設置、地域によるインバウンド誘致の取り組み、および2023年3月に採択された国家戦略に基づく生物多様性の30by30目標を挙げている。
今後のスケジュール
今回の手続きは自然公園法第6条第1項および第8条第1項に基づく任意の意見募集である。意見は日本語で受け付け、募集期間は10月19日から11月17日まで(e-Govのページ上の締切日時は11月18日0時0分)。同省は12月頃に意見の概要を公表し、2027年2月頃に中央環境審議会へ諮問、同年3月頃に官報告示を行う予定だ。それまで指定は案の段階にとどまる。
