星野リゾート・リート投資法人(3287)は、グランドプリンスホテル大阪ベイの借地上のチャペルを閉鎖し、2026年10月期に6億1200万円の特別損失を計上する。それでも2期通算の1口当たり分配金は1万3552円と、6月時点の予想を2円上回る見通しを維持している。
12月から運営者は1社に
星野リゾートグループは2026年11月23日、480室のホテル内で運営する48室の事業を終了する。西武・プリンスホテルズワールドワイドは12月1日ごろから全客室を運営する予定で、同投資法人はこの日付が変わる可能性があるとしている。賃借人と賃貸借契約は変わらず、賃料はホテルのEBITDAの95%のままとなる。同投資法人はこの変更を、2030年秋に予定される大阪の統合型リゾート(IR)開業と結び付けている。開業時期は運営事業者が公表した計画に基づくもので、変更される可能性があるとしている。予想は、運営者の変更が2期いずれの変動賃料にも影響しないことを前提としている。
6億1200万円の内訳
損失は運営者の変更ではなく、大阪市から借りた土地にあるチャペル建物の除却によるもの。建物の帳簿価額1億1000万円、借地権3億100万円、解体費用2億円の合計となる。借地契約は2027年3月31日に満了し、チャペルは2026年10月31日に運営を終了する。同投資法人は、これらの金額は見積りで、監査法人との協議を経て変わる可能性があるとしている。
分配金が維持される理由
損失のうち5億100万円は、税務上、2027年4月期にのみ損金に算入できる。同投資法人は法人税の課税を避けるため、10月期に1口当たり856円の利益超過分配を行い、4月期に戻し入れる計画だ。圧縮積立金3億6100万円も全額取り崩す。
分配金予想は、10月期が1口当たり7197円で497円増、4月期が6355円で495円減となる。10月期の当期純利益は33億5300万円と、従来の39億2100万円から減る見通し。
同投資法人は、48室の運営を早期に終了することへの承諾料2億6000万円を賃借人から受け取る見込みで、2027年4月期に営業収益として計上する。除却に伴う2期通算の実質的な負担は2億5100万円としている。2028年10月期の分配金目標7000円は変わらない。
同投資法人によると、2027年10月期から借地料を年2400万円、固定資産税を約300万円削減できる。予想は分配金を保証するものではない。
