フェローテック(6890)は2026年10月20日の取締役会で、半導体製造装置向けアルミシャワーヘッドを手がける中国メーカーAMTDへの出資比率を引き上げ、連結子会社化することを決議した。AMTDは現在、持分法適用会社となっている。
取得条件
フェローテックの中国の完全子会社である杭州大和熱磁電子(FTH)が、杭州博日科技の保有する46.7%の持ち分を現金1億5000万中国元(約36億円)で取得する。発表資料によると、フェローテックのAMTDに対する議決権保有比率は20.3%から67.6%に高まる。一方、同じ資料の別箇所では譲渡元の持ち分比率が47.3%と記載されており、比率の合計は厳密には一致しない。
AMTDの資本金は3億中国元(約71億円)でフェローテックの資本金の10%を超えるため、特定子会社となる。
杭州博日による売却の理由
杭州博日はAMTDのシャワーヘッド事業を立ち上げたが、主力は臨床検査分析機器や診断試薬の販売であり、半導体は中核事業ではない。フェローテックは、AMTDの製品を自社の製品ラインナップに加えることで、半導体製造装置メーカー向けの収益拡大が見込めるとしている。発表資料では、フェローテックの社長がAMTDと杭州博日の双方の法定代表者として記載されており、フェローテックと両社との間に人的関係があることも記されている。
赤字が続く事業
AMTDは2024年6月に設立された。2026年3月期の業績は、売上高が4億7890万円、営業損益が3億5210万円の赤字、経常損益が3億3510万円の赤字、最終損益が4億4090万円の赤字だった。純資産は57億6000万円、総資産は68億5000万円だった。
AMTDの株主総会は10月30日、株式譲渡は11月30日に予定されており、手続きはまだ完了していない。フェローテックは今期業績への影響は軽微と見込んでいる。
