日本フェンオール(東証スタンダード:6870)は2026年10月23日、容器弁開放装置「HPR-510」の全4001台を回収・交換すると発表した。サンプル品の試験で、低温試験においてガスが確実かつ円滑に放出されない事象が確認されたためだ。これらを接続する容器弁「NFCV-1」(認定番号よ-092号)は型式認定が取り消された。
不具合が判明した機種と問題がなかった機種
発表によると、容器弁の付属品である開放装置の品番を追加した際、一般財団法人日本消防設備安全センター(発表文では「安全センター」と表記)への申請に不備があったことが判明した。申請から漏れていたのは、HPR-400(1999年1月〜2011年4月)、HPR-500(2008年7月〜2010年2月)、HPR-510(2011年2月〜2014年9月)の3機種。
同社は安全センターに報告し、該当期間に出荷され実際に設置されている製品からサンプル品を回収して、同センター立ち会いの下で試験を実施した。HPR-400とHPR-500を用いた容器弁は開放装置としての作動が確認された一方、HPR-510を用いた容器弁では低温下での放出不良が確認された。
| 開放装置 | 未申請期間 | 試験結果と対応 |
|---|---|---|
| HPR-400 | 1999年1月〜2011年4月 | 性能確認済み、継続使用可能 |
| HPR-500 | 2008年7月〜2010年2月 | 性能確認済み、継続使用可能 |
| HPR-510 | 2011年2月〜2014年9月 | 低温放出不良、全数回収 |
回収の対象範囲
回収は未申請期間に出荷されたかどうかにかかわらず、すべてのHPR-510を対象とする。発表文によると、同装置は二酸化炭素起動容器用として2011年2月から2025年10月まで販売され、出荷台数は4001台。
日本フェンオールは、現在顧客の施設に設置されているHPR-400とHPR-500については引き続き使用できるとしている。設置済みの製品では、これまでのところ今回のような不具合や類似の事象は発生していないという。
当面の対応と優先順位
HPR-510の交換が完了するまでの間も、開放装置を手動で操作する際の注意点を守れば継続して使用できると同社は判断している。発表文にその注意点の詳細は記されていない。試験条件の零下20度に近い温度環境の設置場所については、優先的に交換を進めるとともに注意喚起を行う。
同社は顧客に陳謝し、品質管理体制を強化するとしている。当期業績への影響は精査中としており、交換時期や費用の見通しは示していない。