10月16日に提出されたファーストリテイリング(9983)の大量保有変更報告書4件は、会長一族の保有会社を開示上どうグループ分けするかを組み替えている。いずれも報告義務発生日は10月9日で、直前の共同保有割合は同じ38.25%と記載している。再編の理由は、提出事由の区分である共同保有者の変更以外、どの報告書にも記載がない。
4グループ、4つの保有割合
各報告書が示すグループは重なり合っており、保有割合は合算できない。
| 提出者 | グループ内の保有者 | グループ保有割合 | 直前の保有割合 |
|---|---|---|---|
| MASTERMIND | 3 | 9.01% | 38.25% |
| 合同会社TYアセットマネジメント | 5 | 27.30% | 38.25% |
| 会長の妻 | 2 | 6.67% | 38.25% |
| Fight & Step | 4 | 12.28% | 38.25% |
合同会社TYアセットマネジメントの報告書では、ファーストリテイリングの会長兼社長の保有割合は14.15%から12.28%に低下した。ティーティーワイ・マネジメント・ビーヴィは5.01%を保有する。会長の妻が提出した報告書では、本人2.19%、Fight & Step 4.48%という個別の保有割合は変わっていない。
実際に変動したもの
10月9日、合同会社TYアセットマネジメントは会長から現物出資で318万株(1.00%)を取得した。同社の報告書には、1株7万1780円での63万6000株(0.20%)の市場外取得も記載されている。借入金は456億5000万円で、会長の2人の息子から228億3000万円ずつ借り入れた。
次男の報告書と長男の報告書には、いずれも同日に1株7万1780円で31万8000株(0.10%)を市場外で処分したと記載され、それぞれ保有割合は4.51%から4.41%になった。報告書は取引相手を明記していない。会長の報告書には、8月12日から18日にかけて市場内で5回、各6万3600株から8万5600株を処分したことも記載されている。
各提出者は、経営の安定のため長期保有すると記載している。
