東証上場のイオレ(2334)は10月15日、AIサーバーとストレージを販売する未上場のWOODMANを完全子会社にする株式交換契約を結んだ。対価は現金ではなく株式で、データセンター投資向けの資金余力を維持できるとしている。
契約条件
イオレはWOODMAN株1株につき自社株5727.38株を交付し、交付する新株は合計343万6428株(予定)。イオレは、これが9月30日時点の発行済み株式総数4307万8920株の7.97%、議決権総数に対しては7.98%に当たるとしている。
交換比率は、両社が合意したWOODMAN株1株当たり333万円の価値を、10月14日のイオレ終値582円で割って算出した。算定機関のSakura Accounting合同会社は類似上場会社比較法で、1株当たり308万円から578万円のレンジを示した。DCF法は採用しておらず、このレンジには2028年9月期以降のWOODMANの事業計画で想定される成長は含まれていない。
対象会社
WOODMANはGPUサーバーとストレージを販売し、モジュール型AIデータセンターを構築している。2026年9月期は売上高128億5000万円、営業利益3億5000万円を見込むが、これは確定した実績ではなく見通しである。9月には約40億円の大型案件1件の計上が見込まれ、通期売上高の約3割に当たる。このため算定では、2025年実績と2026年予想の利益の平均値を用い、30%の非流動性ディスカウントを適用した。
残る手続き
契約は締結済みだが、完了はしていない。イオレの臨時株主総会は11月27日に開く予定で、基準日は10月24日。WOODMANも自社の機関決定を得る必要がある。効力発生日は11月30日の予定。
新株の発行により、大株主2者の議決権比率が低下する。JAIC-Web3ファンドは10.34%から9.57%に、別の個人大株主は10.07%から9.32%にそれぞれ下がり、いずれも主要株主でなくなる。臨時報告書は、これらの比率を発行後の議決権総数46万4510個で算出している。のれんと連結業績への影響は未確定としている。
