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ディップ、通期予想を営業赤字含みのレンジに下方修正

ディップが2027年2月期予想を売上高490億〜530億円、営業損益25億円の赤字〜25億円の黒字に下方修正、契約単価の低下や代理店事業の売上鈍化、広告投資の継続が理由

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月13日2分で読めるディップ2379
予想レンジの帯がゼロの線をまたいで下がる様子と、求人カードがファネルに流れ込む様子を描いたイラスト

東証プライム上場でインターネット求人サイトを運営するディップ(2379)は、通期の業績予想を営業赤字を含むレンジに下方修正した。取締役会は10月13日、利益がほぼなくなった上期決算とともに今回の修正を承認した。

修正後の予想レンジ

2027年2月期の売上高は490億〜530億円を見込み、4月14日に公表した535億〜576億円から引き下げた。営業損益は25億円の赤字から25億円の黒字の範囲とし、従来の50億〜100億円を改めた。前期の営業利益は91億1000万円だった。

純損益は27億円の赤字から7億円の黒字の範囲とし、従来の29億〜64億円から修正した。赤字はレンジの下限であって予想する結果ではなく、会社自身も実際の業績は異なる可能性があるとしている。

ディップの通期業績予想(2027年2月期)
予想レンジはディップの業績予想修正のお知らせの記載どおり、前期の数値は実績
項目前回予想(4月14日)修正予想(10月13日)前期実績
売上高535億〜576億円490億〜530億円548億5000万円
営業利益50億〜100億円マイナス25億〜25億円91億1000万円
経常利益49億〜99億円マイナス25億〜25億円89億9000万円
親会社株主に帰属する純利益29億〜64億円マイナス27億〜7億円59億6000万円

会社側が挙げる要因

ディップは、ユーザー獲得競争が激化したとし、5月から広告投資を強化したと説明している。応募数の増加や契約社数のプラス成長への転換など、改善の兆しも出ているという。

一方、市場動向に伴って契約単価が下がり、代理店事業の売上も鈍化した。売上高の回復ペースは期初の想定より遅れており、競争力強化に向けて積極的な広告投資を続ける。会社側は、今期の投資でシェアを拡大し、来期に売上と利益を成長軌道に戻す考えだと説明している。この回復は会社の期待であり、実績ではない。

上期の業績

8月31日までの6カ月間の中間決算が、今回の引き下げの背景を示している。売上高は11.4%減の255億5000万円。営業利益は99.0%減の5600万円で、純損益は5億7800万円の赤字となり、前年同期は37億円の黒字だった。ディップは、既存サービスの広告投資の強化、2026年新卒社員の採用、オフィス拡張を挙げている。

求人情報サイトや人材紹介サービスを運営する規模の大きい人材サービス事業は、売上高が12.5%減の222億7000万円、セグメント利益が60.7%減の33億3000万円だった。ディップは売上高が軟調だった理由として、競合との競争と代理店事業の売上鈍化を挙げている。規模の小さいDX事業は、売上高が3.8%減の32億8000万円、セグメント利益が17.2%減の16億3000万円だった。メディアサービスの契約社数が減ったことに伴い、応募者との面談スケジュール調整ツールなど関連商品の売上が減少した。

中間決算短信は公認会計士または監査法人のレビューの対象外となっている。

配当は据え置き

ディップは配当予想を据え置いた。中間配当は48円、期末配当は49円の予想で、年間では合計97円となる。