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ビューティガレージ、営業利益ほぼ倍増もオンラインストアは依然カード決済不可

倉庫の重複コストを解消し、ビューティガレージの四半期営業利益はほぼ倍増の4億7580万円となったが、情報漏えい疑いから7カ月経った今もオンラインストアはカード決済に対応できず、8月に始まった新たな外部調査も原因の特定に至っていない

執筆:Tokyo Brief Desk2026年9月9日3分で読めるビューティガレージ3180
コンベヤーとプロ向け美容用品の箱が積み重なった自動物流倉庫、統合されたフルフィルメント業務を表す

東京証券取引所上場のプロ向け美容用品卸、ビューティガレージは、コストのかさむ物流の混乱を解消したことで四半期の営業利益がほぼ倍増したと発表した。一方、同社のオンラインストアは、データセキュリティに関する調査が未解決のまま7カ月が経過した現在も、決済時にクレジットカード払いを利用できない状態が続いている。

美容室、スパ、ネイルサロン、美容クリニックに商品を供給する同社が発表した2026年7月までの四半期(第1四半期)の売上高は102億5000万円で、前年同期比13.7%増となった。営業利益は98.4%増の4億7580万円、経常利益は88.2%増の4億5680万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は67.8%増の2億7330万円だった。

経営陣は、利益急増の主因は価格や需要とは無関係な要因、すなわち新旧物流拠点の並行運用の解消にあると説明した。同社は従来の柏配送センターと新たに稼働した柏フルフィルメントセンターを一時的に並行して運営しており、これが配送・荷造りコストを押し上げていた。この重複が解消され、新センターが本格稼働したことで、こうしたコストは同社が「適正な水準」と呼ぶレベルまで下がり、その結果、中核の物販事業の粗利益率が改善した。

グループ売上高の84.5%を占める物販事業は依然として成長のけん引役で、売上高は14.4%増の86億6000万円、セグメント利益は92.3%増の4億4980万円だった。サロン向けリース、保険、決済支援などを手がけるソリューション事業は、売上高が25.0%増の8億3990万円、セグメント利益が63.3%増の9390万円となった。一方、店舗デザイン事業は苦戦し、売上高は2.6%減の7億5090万円、セグメント損失は前年同期の550万円から1010万円に拡大した。単価の高い医療・クリニック向け内装工事の比率が低下したことが背景にある。

ビューティガレージ、事業別第1四半期セグメント業績
数値は2026年7月までの四半期における前年同期比の値。セグメント利益・損失は、未配分の全社費用を計上する前の値。
セグメント第1四半期売上高前年同期比セグメント利益・損失
物販¥8.66bn+14.4%¥449.8mn
店舗デザイン¥750.9mn-2.6%-1010万円
ソリューション¥839.9mn+25.0%¥93.9mn

ビューティガレージは、6月に発表した通期業績予想を売上高431億5000万円、営業利益22億2000万円、純利益13億5000万円のまま変更しなかった。

未解決のまま残っているのがクレジットカードの問題だ。同社は2026年2月6日、自社のeコマースサイトからカード情報が漏えいした疑いを初めて公表し、同日中にカード決済を停止した。その後、外部専門機関による調査が行われ、結果は警察および行政当局に報告されたが、6月の決算発表時点では明確な結論には至っていなかった。8月12日、同社は新たな外部専門会社を起用して再調査を開始し、原因が特定され再発防止策が整うまでカード決済は再開しないとしている。現在、顧客はPayPay、請求書後払い、代金引換、銀行振込、コンビニ決済で支払うことができるが、決済時のカード払いはできない。なお代金引換については、商品到着時にカードで支払うことが可能となっている。

ビューティガレージは、カード決済停止による財務への影響は現時点では軽微と判断しており、状況が変化した場合は速やかに開示するとしている。この判断が今後も維持されるかどうかは、最新の調査にどれだけ時間がかかるか、そして最終的に何が――もしあれば――流出したのかを特定できるかにかかっている。