東証上場のかつら・ヘアケア企業、アートネイチャー(7823)はフィリピンの製造子会社の全保有株式を売却する。譲渡日は2026年12月1日の予定。バングラデシュ工場の稼働に伴う生産体制の「抜本的な見直し」の一環としている。
臨時報告書の内容
同社は10月15日の取締役会で株式譲渡を決議し、同22日に関東財務局へ臨時報告書を提出した。売却が特定子会社の異動を伴うため、金融商品取引法第24条の5第4項に基づき提出が義務付けられている。12月1日の譲渡日は予定とされており、譲渡はまだ完了していない。
対象子会社はフィリピン・ラグーナ州サンペドロに拠点を置くARTNATURE PHILIPPINES INC.で、事業内容はかつらの製造。資本金は9000万フィリピンペソ。
一部売却ではなく完全撤退
アートネイチャーは現在、同子会社の議決権90万個(総株主等の議決権に対する割合100.0%)を所有しているが、報告書によると譲渡後の所有分はなくなる。したがって、出資比率の引き下げではなく、フィリピン工場からの完全撤退となる。
非開示の事項
報告書には売却先や売却額の記載がない。また、フィリピン子会社の生産量、従業員数、業績の数値や、フィリピンとバングラデシュのコスト比較も示されていない。記載された理由は、バングラデシュ工場の稼働に伴う生産体制の見直しのみとなっている。
