イオンファンタジー(4343)は2026年9月14日の取締役会で、北京に本社を置く中国子会社(同社はAF中国と呼ぶ)の解散・清算を決議した。清算は2028年2月期中に完了する見通し。今回の決議は、同社が過去最高の中間期業績を上げたなかでの判断だ。今期の純利益への影響は精査中という。
解散の理由AF中国は2007年に設立され、中国各地でアミューズメント施設を運営する。イオンファンタジーの持ち株比率は99.54%。同社によると、コロナ禍と中国のアミューズメント事業での競争激化により、2021年度以降は大幅な営業赤字が続いた。構造改革で赤字は縮小したが、経営陣は業績の飛躍的な回復は難しいと判断し、グループの事業ポートフォリオを検討したうえで解散を決めた。8月31日時点のAF中国の資産は14億円、負債は206億9000万円だった。決議の対象はこの子会社1社のみ。
想定される費用イオンファンタジーは今期、従業員経済補償金などの追加の清算費用を特別損失として計上する計画。中国子会社への過去の出資金や融資に関する評価損と貸倒引当金について、繰延税金資産も計上する見込み。決算説明資料は、現時点では税効果が特別損失を上回ると想定していると説明している。為替換算調整勘定は清算結了時に特別損失へ振り替えられる。金額はそれまでの為替レートによって変動する。
このほか、特別損失計上のお知らせによると、親会社は関係会社への貸付金に対する貸倒引当金13億3000万円を計上した。AF中国などの業績低下を理由に挙げている。この計上は連結で消去されるため、連結業績への影響はない。不採算店舗と閉鎖店舗に関する中国の減損損失は2億8240万円だった。
決算内容2026年3〜8月の売上高は12.3%増の523億7000万円、営業利益は14.5%増の41億6000万円、親会社株主に帰属する純利益は22.2%増の21億6000万円だった。同社は各段階の利益が中間期として過去最高としている。中国セグメントは売上高10億9000万円で3億1380万円の赤字となったが、前年同期の赤字6億5360万円からは縮小した。通期予想は純利益30億円を含めて変更していない。
