かどや製油(2612)に対し、ITG-Gホールディングスによる1株2514円の株式公開買い付け(TOB)をすべての価格設定で上回る法的拘束力のある対抗提案が提示されている。ただ、最高値の適用は全株主が対象となるわけではない。かどや製油の訂正意見表明報告書によると、社名を伏せた「C社」から10月27日に提案書を受領した。Tokyo Briefの関連記事
4通りの価格、1つの条件
C社の公開買い付け価格は、どの大株主が公開買い付けに応募せず、かどや製油による自己株式取得を通じて売却する不応募契約を結ぶかによって変わる。
| ストラクチャー | 1株当たり公開買い付け価格 |
|---|---|
| 三菱商事、三井物産および創業家株主2社との不応募・自己株式取得契約 | ¥3,000 |
| 法人株主2社(三菱商事および三井物産)のみとの契約 | ¥2,907 |
| 三菱商事および創業家株主2社との契約 | ¥2,872 |
| 自己株式取得を実施せず公開買い付けのみ実施(想定していないストラクチャー) | ¥2,654 |
C社はこれらの契約をいずれとも締結していない。提案書によると、三菱商事とは実際の契約書の修正を含めて協議を進めており、三井物産とも協議を重ねている。公開買い付けに対するかどや製油の賛同表明と維持などの前提条件が満たされることを条件に、11月中旬の開始を想定している。資金はファンドからのエクイティ出資と金融機関からの借り入れで賄う想定で、金融機関2行およびファンドによるコミットメントレターが添付されている。
ITG-Gの対応期限
かどや製油はC社の提案がITG-Gとの公開買い付け契約に基づく適格対抗提案に該当すると判断し、10月28日にITG-Gへ買い付け価格の引き上げ協議を申し入れた。ITG-Gが10月29日まで(公開買い付け期間を延長する場合は11月9日まで)にC社の提示価格以上の金額へ変更する再提案を行わない場合、かどや製油は賛同意見表明を撤回・変更する取締役会決議を行い、同契約を解除できる。
ITG-Gは10月29日、公開買い付け期間を10月30日から11月13日まで延長して計39営業日とし、決済開始日を11月9日から11月20日に変更した。10月29日時点で、かどや製油の特別委員会の答申内容と、ITG-Gの公開買い付けへの応募を株主に推奨する取締役会の意見に変更はない。
