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かどや製油に対抗提案、2514円のTOB上回るも3000円は株主との合意が条件

かどや製油に対し、ITG-Gの1株2514円を上回る2654〜3000円の法的拘束力ある対抗提案が提示された。最高値は大株主との不応募契約が条件で、ITG-Gは買い付け期間を11月13日まで延長した。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月29日2分で読めるかどや製油2612
株主を表すブロックにそれぞれつながる4段階の株価水準と、その横に延長された公開買い付け期間を示すカレンダーの日付が並ぶイラスト。

かどや製油(2612)に対し、ITG-Gホールディングスによる1株2514円の株式公開買い付け(TOB)をすべての価格設定で上回る法的拘束力のある対抗提案が提示されている。ただ、最高値の適用は全株主が対象となるわけではない。かどや製油の訂正意見表明報告書によると、社名を伏せた「C社」から10月27日に提案書を受領した。Tokyo Briefの関連記事

4通りの価格、1つの条件

C社の公開買い付け価格は、どの大株主が公開買い付けに応募せず、かどや製油による自己株式取得を通じて売却する不応募契約を結ぶかによって変わる。

ストラクチャー別のC社提案公開買い付け価格
かどや製油の訂正意見表明報告書に記載された1株当たり価格。ITG-Gの公開買い付け価格は2514円。不応募契約はいずれも未締結。
ストラクチャー1株当たり公開買い付け価格
三菱商事、三井物産および創業家株主2社との不応募・自己株式取得契約¥3,000
法人株主2社(三菱商事および三井物産)のみとの契約¥2,907
三菱商事および創業家株主2社との契約¥2,872
自己株式取得を実施せず公開買い付けのみ実施(想定していないストラクチャー)¥2,654

C社はこれらの契約をいずれとも締結していない。提案書によると、三菱商事とは実際の契約書の修正を含めて協議を進めており、三井物産とも協議を重ねている。公開買い付けに対するかどや製油の賛同表明と維持などの前提条件が満たされることを条件に、11月中旬の開始を想定している。資金はファンドからのエクイティ出資と金融機関からの借り入れで賄う想定で、金融機関2行およびファンドによるコミットメントレターが添付されている。

ITG-Gの対応期限

かどや製油はC社の提案がITG-Gとの公開買い付け契約に基づく適格対抗提案に該当すると判断し、10月28日にITG-Gへ買い付け価格の引き上げ協議を申し入れた。ITG-Gが10月29日まで(公開買い付け期間を延長する場合は11月9日まで)にC社の提示価格以上の金額へ変更する再提案を行わない場合、かどや製油は賛同意見表明を撤回・変更する取締役会決議を行い、同契約を解除できる。

ITG-Gは10月29日、公開買い付け期間を10月30日から11月13日まで延長して計39営業日とし、決済開始日を11月9日から11月20日に変更した。10月29日時点で、かどや製油の特別委員会の答申内容と、ITG-Gの公開買い付けへの応募を株主に推奨する取締役会の意見に変更はない。