大阪瓦斯(9532)は通期の売上高予想を840億円引き上げて2兆2500億円とした一方、利益見通しは営業利益1500億円、経常利益1900億円、純利益1450億円に据え置いた。中間決算短信では、原料費調整制度に基づくガス販売単価が高く推移する見込みであることが増収要因になるとしている。
中間期は減益
4〜9月期の売上高は6.9%増の1兆300億円だった。経常利益は21.6%減の827億円、親会社株主に帰属する中間純利益は29.8%減の666億円となった。同社は、原料価格および燃料価格の変動が販売単価に反映されるまでのタイムラグを要因に挙げ、一時的な要因だとしている。決算短信は監査法人のレビュー対象外である。
タイムラグの仕組み
決算説明資料によると、原料費のガス料金への反映は最大5カ月遅れる。原料価格の上昇局面ではタイムラグ差損が、下落局面ではタイムラグ差益が発生する。同社の試算では、中間期のタイムラグによる減益影響は258億円(ガス199億円、電力58億円)だった。この影響を除いた経常利益は222億円増の1085億円となった。
通期のタイムラグ差損について、同社は7月時点の70億円から360億円に拡大すると見込む。この影響を除いた経常利益見通しは1970億円から2260億円に上振れする。長期契約LNGやフリーポート液化基地(LNG)、豪州の上流事業が寄与するとしている。これらタイムラグ影響を除く数値は同社の試算値であり、制度会計上の実績ではない。
10〜3月の前提条件は原油価格が1バレル=100ドル、為替レートが1ドル=155円と、7月時点の80ドル、160円から見直した。
年間配当計画は中間配65円を含め、1株当たり130円に据え置く。
