東証上場のニッポン高度紙工業(3891)は、2026年10月29日の取締役会決議を受け、鳥取県の米子工場に製造ラインを増設する。同社によると、このラインによりセパレータの生産能力は現在の約1.3倍に高まるという。
投資対象
総投資額は約150億円で、既存の米子工場敷地内における建屋やセパレータ抄紙設備などを対象とする。資金は自己資金と借入金で賄う。発表には両者の内訳や借入条件は記載されていない。
増設の背景
対象のセパレータはアルミ電解コンデンサに用いられる。同社は同コンデンサ用セパレータを主力製品と位置づけており、高いシェアを有するとしている。ニッポン高度紙工業によると、生成AIの普及やAIサーバー・データセンターへの投資拡大に伴い、需要が高水準で推移している。同社はこの需要と現在の設備稼働状況を能力増強の理由に挙げている。
日程
2027年5月に着工し、2028年12月に設備が稼働を開始する予定だ。いずれも計画段階であり、完了した工程ではない。同社は稼働開始を2029年3月期と見込んでおり、2027年3月期の連結業績への影響は軽微としている。
1.3倍という数値は同社自身が示したもので、AIサーバーおよびデータセンター向け需要に対応する生産能力を指す。この指標が全社ベースの生産能力なのかセパレータの製造ライン単独のものなのかは、発表では明らかにされていない。
