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日本郵船、純利益予想を3300億円に上方修正 コンテナ運賃が想定超え

日本郵船は持分法適用会社ONEでのコンテナ運賃の上振れを理由に、2027年3月期の純利益予想を900億円増の3300億円に引き上げた一方、営業利益予想の引き上げは250億円増の2100億円にとどまった

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月29日2分で読める日本郵船9101
岸壁に停泊するコンテナ船とばら積み船、および運賃市況の堅調さを示唆するように右肩上がりに積まれたコンテナのイラスト。

日本郵船(9101)は10月29日、2027年3月期の利益予想を上方修正した。営業利益より下の段階での上振れが大きい。親会社株主に帰属する当期純利益は、8月5日発表予想の2400億円から3300億円に引き上げた。営業利益は1850億円から2100億円に引き上げた。

営業利益より下の段階での上振れが大

修正後の通期予想数値にはその差が表れている。営業利益は250億円(13.5%)増える一方、経常利益は850億円(34.0%)増の3350億円、当期純利益は900億円(37.5%)増となる。1株当たり当期純利益は従来の594円49銭に対し、817円36銭を見込む。売上高は2兆8810億円から3兆円に引き上げた。

日本郵船の通期業績予想の修正
2027年3月期の連結業績予想(前回予想は2026年8月5日発表)。1株当たり数値の単位は円。
項目前回予想今回修正予想増減
売上高2兆8810億円3兆円+1190億円(4.1%)
営業利益1850億円2100億円+250億円(13.5%)
経常利益2500億円3350億円+850億円(34.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益2400億円3300億円+900億円(37.5%)
1株当たり当期純利益¥594.49¥817.36+¥222.87

日本郵船の発表資料は修正理由として、コンテナ船の運賃が8月時点の想定を上回って推移していることを挙げている。これにより、コンテナ船事業を運営するOcean Network Expressの業績見通しが押し上げられた。同社は連結子会社ではなく持分法適用会社だ。発表資料はドライバルク事業およびエネルギー事業における堅調な市況も挙げているが、各事業が修正額にどれだけ寄与しているかは明らかにしていない。

中間期予想も上方修正

日本郵船は9月30日までの6カ月間の業績予想も引き上げた。営業利益は1020億円から11.8%増の1140億円を見込む。経常利益は1600億円から2130億円、当期純利益は1550億円から2030億円にそれぞれ引き上げた。中間期の売上高は1兆4400億円から1兆5050億円を見込む。

参考として、発表資料に記載された前年同期実績は、営業利益が598億円、経常利益が1186億円、当期純利益が983億円だった。これらの数値は、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を反映したものだ。2026年3月期の通期実績は、営業利益が1386億円、当期純利益が2118億円だった。

業績予想の前提条件

業績予想の前提となる為替レートは、通期が1ドル=157円98銭、中間期が160円47銭。燃料価格は全種平均ベースで、通期が1トン当たり802.32ドル、中間期が759.88ドルを前提としている。

これらは業績予想であり、確定した実績ではない。中間期の数値も、直前に終了した期間に対する見通しであり、今回の修正は日本郵船が見込む着地水準の目安となる。コンテナ運賃の動向は、同社の従来想定に対する実績推移としてのみ示されている。これまでの経緯については、Tokyo Briefの過去の記事を参照されたい。