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カカクコム、ベイン系の3700円提案は適格対抗買付提案に該当との見解 Kamgras 1に価格協議を申入れ

カカクコムはベインキャピタルとLINEヤフーによる1株3700円の提案が適格対抗買付提案に該当すると考えられるとして、Kamgras 1に公開買付価格の協議を申し入れた。Kamgras 1の公開買付けへの賛同意見は維持している。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月27日2分で読めるカカクコム2371
競合する公開買付価格と期限を表す、高さのわずかに異なる2つのトークンの山が載った天秤と、その横に置かれた小さな砂時計。

カカクコム(2371)は既存の買収提案者に対し、公開買付価格に関する協議を申し入れた。2026年10月27日付の開示で、ベインキャピタルとLINEヤフーの事業体による最新提案はKamgras 1との公開買付契約に定める適格対抗買付提案に該当すると考えられるとして、同日付でKamgras 1に公開買付価格の協議を申し入れたと明らかにした。これまでの価格をめぐる動きについては以下を参照:Tokyo Briefの過去の記事。

対抗提案の条件

ベインキャピタルとLINEヤフーは10月26日、BCPE Blitz Cayman, L.P.が予定する公開買付けの価格を1株3700円に引き上げることを提案した。KDDIとの間で不応募契約を締結できた場合は3720円となる。BCPE Blitzはベインキャピタルのファンドおよびグループが組成したリミテッド・パートナーシップで、LINEヤフーによる間接出資が予定されている。予定される公開買付けは株式と新株予約権の双方を対象とする。

カカクコムがまとめたLINEヤフーの公表資料の内容によると、BCPE Blitzによる公開買付けの実施に必要な規制当局のクリアランスは10月26日時点ですべて完了している。カカクコムの特別委員会が相当と答申した上で、同社取締役会が賛同意見を表明し応募を推奨する決議を行えば、公開買付けは速やかに開始される予定だ。BCPE Blitzは2026年11月中旬の開始を想定している。

10日間の期限

LINEヤフーの公表資料には発動条件も記されている。カカクコムがKamgras 1へ申し入れた日の翌営業日から起算して10営業日以内に、Kamgras 1の買付価格がBCPE Blitzの公開買付価格以上に引き上げられなければ、カカクコムは公開買付契約に基づくKamgras 1の公開買付けへの賛同義務から解放される。その場合、BCPE Blitzはカカクコムの取締役会がより高い自社の公開買付けを支持すると見込んでいる。なお、今回の開示資料にはKamgras 1の現在の公開買付価格は記載されていない。

カカクコムの立場

Kamgras 1に対する取締役会の立場に変更はない。同社の公開買付けに賛同する一方、株主が応募することの是非については中立の立場をとり、応募するかどうかは株主および新株予約権者の判断に委ねている。

カカクコムはまた、Kamgras 1の公開買付期間の延長が繰り返される一方でBCPE Blitzの公開買付けが開始されない状態が長期化することは、企業価値や一般株主にとって望ましくないとした。両者の公開買付けは両立し得ないとしている。取締役会と特別委員会は引き続きKamgras 1およびベインキャピタルとLINEヤフーのグループと協議を続け、それぞれの公開買付けの成立可能性も含め、いずれの取引が企業価値や株主の利益により資するかを検討していく。

今回の開示は、まだ開始されていないBCPE Blitzの公開買付けに対するカカクコムの意見を表明するものではない。同社は今後開示すべき事項を決定した場合、速やかに公表するとしている。