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オートバックスセブン、純利益2倍 税調整43億1000万円計上、税引前利益は減少

オートバックスセブンの中間純利益はフランス子会社の譲渡決定に伴う法人税等調整額の計上で99.6%増の69億9000万円となった一方、税引前利益は10.2%減少した。また、17億5000万円でのディーラー買収がコンシューマ事業の売上高を押し上げた。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年11月6日2分で読めるオートバックスセブン9832
タイヤラックと展示スペースがあるディーラー店舗のフロアと、2つの利益水準を対比する分割棒グラフのイラスト。

オートバックスセブン(9832)の2026年9月30日までの6カ月間(中間期)の大幅増益は、店舗運営ではなく会計処理によるものだ。同社の半期報告書によると、親会社株主に帰属する中間純利益は99.6%増の69億9000万円となった一方、税金等調整前中間純利益は10.2%減の49億2000万円、営業利益は0.5%減の50億6000万円だった。

法人税等調整額の計上

売上高は9.6%増の1411億9000万円だった。半期報告書によると、子会社のAUTOBACS FRANCEの全株式譲渡を決定したことに伴い法人税等調整額を計上したことが、純利益を押し上げた。法人税等調整額がマイナス43億1000万円となったことで、法人税等合計は費用ではなく21億1000万円の利益押し上げ要因(マイナス計上)に転じた。報告書に記載されているのは譲渡の決定であり、売却の完了ではない。背景については過去のTokyo Briefの記事を参照。

ディーラーの買収

自動車ディーラーを含むコンシューマ事業は、売上高が29.3%増の317億2000万円に拡大し、セグメント利益は7億7900万円に増加した。半期報告書は福島県でのAudi正規ディーラーの新規出店やBYD正規ディーラーの店舗網拡大、中古車販売およびサービス収益の伸長を要因に挙げており、増収のすべてが買収によるものではない。

グループは7月、山梨県でAudi、ボルボ、BYDの正規ディーラーを運営する企業の買収を完了した。グループ子会社が現金17億5000万円で全株式を取得した。取得完了日は7月31日、みなし取得日は7月1日で、中間期決算には同社の3カ月分の業績が織り込まれている。のれんは3億3700万円で10年間で償却し、アドバイザリー費用は9400万円だった。買収したディーラーグループの個別の売上高や利益は半期報告書に開示されていない。

キャッシュ・フロー

営業キャッシュ・フローは前年同期の55億4000万円から8億4300万円に減少した。法人税等の支払額は45億5000万円で、短期借入金は純額で92億7000万円増加した。