大日本塗料(4611)は、神東塗料の未保有分にあたる約半数の株式を自社株を対価に取得する株式交換契約を結んだ。臨時報告書によると、神東塗料株1株に対し大日本塗料株0.0824株を割り当て、計139万9514株を交付する予定だ。
株主総会と日程
大日本塗料は神東塗料株1705万2700株(自己株式を除く発行済み株式の50.10%)を保有している。大日本塗料は自社の株主総会決議を要しない会社法第796条第2項の簡易株式交換の手続きを用いるが、同条第3項の規定で決議が必要となった場合は効力発生日前に承認を求める。神東塗料は2027年1月15日に開催予定の臨時株主総会で承認を得る必要がある。株式交換の効力発生日は2027年2月25日の予定で、神東塗料株は2月19日を最終売買日として2月22日に上場廃止となる見込みだ。算定の根拠となる諸条件に重大な変更が生じた場合、交換比率は変更されることがある。
株式交換の理由
臨時報告書によると、親子上場では利益相反管理や意思決定に想定以上の時間とコストがかかり、内部統制や監査、開示の体制を双方が維持する二重構造もコスト増の要因となっている。業務提携の効果は表れているものの依然として限定的で、神東塗料の収益回復も途上にあるという。神東塗料の2026年3月期の純損益は5億9300万円の赤字だった。
少数株主
神東塗料株を1214株以上保有する株主には、大日本塗料株が最低1単元(100株)割り当てられる。それ未満の株主に割り当てられる単元未満株式は市場で売却できないが、大日本塗料に買い取りを請求できる。両社とも算定機関からフェアネス・オピニオンを取得していない。両社は、神東塗料の算定上の株式価値が、過去の公開買付価格である90円および第三者割当増資の発行価額である127円を上回るとしている。
