警視庁刑事部は、金塊の取引に関してunbanked(東証:8746)が提出した刑事告訴状を正式に受理した。同社によれば、金塊を引き渡したにもかかわらず代金を回収できていないという。
同部の捜査第二課に提出された告訴状は、2026年8月19日に受理された。告訴状には、当該取引に関与した元仕入先、元買主、元業務委託先に関係する5名の個人が名指しされている。unbankedは、これらの者が共謀して同社から財産をだまし取ったとして、刑法246条1項の詐欺罪に60条の共謀規定を適用して主張している。告訴状の受理により刑事手続きは前進するものの、これは事実認定や起訴の判断、有罪の証拠を示すものではない。
本件は2026年2月4日の開示に遡る。この開示でunbankedは、金塊販売に関する回収の遅延を初めて明らかにし、当時の未回収売掛金は13億4000万円相当だった。同社は当時、民事上の損害賠償請求と、法的助言を踏まえた上での刑事告訴の両方を追求する方針を示していた。同開示では当該取引の相手方が日本語の商号で明記されているが、確認済みのローマ字表記がないため、本記事では英語表記を再現していない。
unbankedは現在、金塊61本分の損失額を13億6000万円としており、この金額は2月に開示された売掛金から増加したものだと説明している。同社は、告訴状の正式受理自体が業績に与える影響はないとし、進行中の警察の捜査に全面的に協力する方針を示すとともに、事案の進展に応じて重要な事実があれば速やかに開示するとした。
金融サービスを主要事業とする同社にとって、13億6000万円に及ぶ未解決の金塊債権は、刑事手続きが始まったばかりの段階でも、バランスシート上の懸案として残る。
