東証グロース市場上場でオープンソースの自動運転プラットフォーム「Autoware」を開発するティアフォーが、経済産業省の「グローバルサウス未来共創」補助金事業のうち、ASEAN域外国向けの大規模実証枠で間接補助対象事業者に選定された。今回の採択は、Autowareベースの自動運転バスをサウジアラビアの道路・環境条件に適応させるプロジェクトを支援するものだ。
同社が申請した対象経費は、機械装置費、車両製作費、データ収集・AI学習費などを合わせて60億円で、補助率はその3分の2を予定している。両数値はいずれも「予定」であり、経済産業省はティアフォーに選定を通知したものの、正式な交付決定と最終的な補助金額は今後確定する見通しだ。事業期間は、その交付決定から2029年12月31日までとされている。
ティアフォー自身の計画では、2027年にバス車両の製作とAIモデルの学習を開始し、2028年にサウジアラビア国内のクローズドコースでの走行実証に進むとしている。2029年以降は、車両の運行設計領域を段階的に拡大し、自動車メーカーや交通事業者との現地プロジェクトでの実証へと移行する計画だ。同社はこの取り組みを、サウジアラビアの「ビジョン2030」が掲げる公共交通の15%、物流の25%を自動化する目標や、リヤド万博に関連するモビリティ需要と結び付けている。
ティアフォーは、今年9月期への影響は軽微だとしながらも、翌期以降は利益への貢献を見込んでおり、2027年9月期の業績予想に本プロジェクトを織り込む方針だ。現時点であるのは補助金の選定通知、複数年にわたる製作・実証計画、そして経済産業省の最終決定を待つ資金申請のみである。
