abc(東証:8783)は暗号資産ディーリング事業から撤退した。2026年9月2日付で関東財務局に提出した臨時報告書で、同社は2026年8月28日にZoomART Foundationへ保有する暗号資産全量を譲渡したと明らかにし、7月6日に第一報を公表し8月12日に詳細を追加開示していた撤退を完了させたとした。
今回の譲渡により、これまでトレーディングポジションであった保有分が確定損に転じる。abcは2026年8月期において、個別ベースで63億9000万円、連結ベースで64億円の営業外費用を計上する見通しだ。
| 損益項目 | 個別 | 連結 |
|---|---|---|
| 暗号資産売却損(営業外費用) | ¥6.39bn | ¥6.40bn |
| 暗号資産寄付益(特別利益) | - | ¥229mn |
一部相殺要因はあるものの、暗号資産ディーリング事業の損失とは何段階か切り離された位置づけだ。子会社のabc CAPITALは寄付として受け取ったミームコインを繰延収益として計上していたが、同じ8月28日付の譲渡でこの保有分も解消され、同子会社は連結ベースで2億2900万円の特別利益を計上する。この利益は別建ての項目であり、子会社側で計上される特別利益であって、親会社の営業外費用を相殺するものではない。
臨時報告書では譲渡先をZoomART Foundationとのみ記載しており、譲渡価格の算定方法や、段階的にではなく一括で譲渡した理由については説明していない。
