トヨタ自動車は8月、自社株買いに865億円を投じ、取締役会が8月4日に設定した1兆円の上限の8.65%を消化した。取締役会は2026年8月5日から2027年8月4日までの1年間で、最大5億株、最大1兆円分の自社株買いを承認していた。この期間の初月にあたる8月、トヨタは8月14日から31日までの12営業日にわたり2821万1700株を買い付け、1日あたりの取得株数はおよそ223万株から256万株の範囲だった。これにより株数ベースでは上限の5.64%、金額ベースでは8.65%を消化したことになり、月中の1株当たり取得価格を反映して金額ベースの方が株数ベースより進捗が速い。
| 区分 | 株数 | 金額 | 実施時期 |
|---|---|---|---|
| 自社株買い | 28,211,700 | ¥86.5bn | 12営業日(8月14日~31日) |
| 自己株式の処分(公募) | 1,154,400 | ¥3.44bn | 8月25日 |
| プログラム累計進捗 | 株数上限の5.64% | 1兆円上限の8.65% | 8月31日時点 |
買い付けとは別に、トヨタは8月25日、公募(引受希望者の募集)により自己株式115万4400株を34.4億円で処分した。これは、取得を希望する相手方に株式を引き受けてもらう処分区分として開示書類が用いているものである。開示書類は処分先の名称を明らかにしていない。同月中、自己株式の消却、合併や株式交換による移転、新株予約権行使に伴う処分は行われなかった。
8月31日時点で、トヨタは発行済株式総数145億9498万7460株に対し、自己株式27億7529万8059株を保有していた。この数値には従業員持株会信託が保有する株式は含まれていない。トヨタが示す買い付けペースの理由は定型的なもので、経営陣は市場評価や現在の株価水準を根拠に、資本効率の改善を目的とした機動的な自社株買いの実行を挙げている。今回の開示書類は金融商品取引法に基づく月次の定例報告であり、新たな承認ではない。1兆円の上限と1年間の期間はいずれも8月に設定済みである。
