ソースネクスト(4344)は、7〜9月期の営業損益の速報値が2億400万円の黒字になったと発表した。調整後前年同期は3億700万円の赤字だった。同社によると、四半期での営業黒字は20四半期ぶりとなる。
四半期と9カ月累計の比較
7〜9月期の黒字で年初来の累積赤字が解消されたわけではない。ソースネクストは1〜9月期について、売上高が調整後前年同期比2.8%減の84億8000万円、営業損益が6億100万円の赤字(調整後前年同期は23億2000万円の赤字)と赤字幅が縮小する見込みだとしている。1〜9月期の経常損益は8億4700万円の赤字、親会社株主に帰属する四半期純損益は7億2000万円の赤字となっている。
7〜9月期の売上高は調整後前年同期比3.0%減の31億1000万円だった。同社が決算期を3月から12月に変更したため、前年同期との比較は調整後の数値を用いている。
収益改善の要因
ソースネクストは改善の要因として、子会社のポケトークの海外事業で収益性を重視した事業運営体制へ転換したことを挙げている。ポケトークの7〜9月期の営業利益は、米国法人で1億5100万円、欧州法人で5600万円、両法人合計で2億700万円改善した。9月単月の営業利益率は米国で過去最高の31.8%、欧州で26.7%だった。
同社はこのほか、AI同時通訳「ポケトーク - Sentio」シリーズの国内外での販売拡大と利益率向上、主力PDFソフトの受注拡大、継続的な固定費の見直しも要因に挙げた。ポケトークの連結営業損益は9月単月で黒字化した。
1〜9月期累計の数値については、前期に計上したポケトーク旧端末の評価損が発生しなかったことを挙げている。
営業外損益と特別損失
7〜9月期の経常利益は、持分法による投資損失7500万円と為替差損を計上した結果、2000万円となった。また、ポケトークの製品開発計画の見直しに伴い、契約解除損として4300万円の特別損失を計上した。親会社株主に帰属する四半期純損益は5500万円の黒字(前年同期は1億2000万円の赤字)となった。
今回の数値は現時点までの集計結果に基づく速報値であり、実際の業績は異なる可能性がある。ソースネクストは11月13日に正式な決算を発表するとしている。
