信越ポリマー(7970)は10月26日、通期の業績予想を上方修正し、半導体関連容器とラッピングフィルムが引き続き好調に推移する見込みだと明らかにした。営業利益予想は、7月23日公表の160億円から182億円へ引き上げた。前期の営業利益実績は140億4000万円だった。
売上高予想は1200億円から1270億円へ、親会社株主に帰属する当期純利益予想は105億円から118億円へそれぞれ引き上げた。
中間期の増益要因
4〜9月期(中間期)は、売上高が前年同期比14.4%増の643億3000万円、営業利益が31.6%増の93億5000万円となった。純利益の伸びは比較的緩やかで、11.2%増の61億円だった。為替差損は4億6400万円を計上した(前年同期は1億1500万円)。
利益の大半を稼ぎ出したのは精密成形品事業だ。半導体の出荷容器および工程内容器の需要が世界的に高水準で推移したとして、同事業の売上高は前年同期比16.6%増の340億3000万円、営業利益は21.9%増の67億3000万円となった。ラッピングフィルムの拡大が続いた住環境・生活資材事業では、営業利益が109.0%増の16億3000万円と倍増した。
同社自身の説明は限定的で、容器とフィルムが引き続き好調に推移するとの見通しを示すにとどまり、上方修正を半導体サイクル全体の動向とは結び付けなかった。
配当
中間配当は1株当たり36円とし、前回予想の33円から3円引き上げ、前年同期実績の30円を6円上回る水準とした。期末配当予想も3円引き上げて36円とし、年間配当予想は72円となる。これは前回予想の66円を6円、前期実績の62円を10円上回る。中間配当の効力発生日は11月26日。
中間決算短信は監査法人のレビュー対象外であり、同社は実際の業績が予想と異なる可能性があると説明している。11月6日にはアナリスト向け決算説明会を予定している。
