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コーエーテクモホールディングス、経常益予想90億円増額も営業益は20億円増にとどまる

コーエーテクモホールディングスは通期の営業利益予想を20億円引き上げ340億円、経常利益予想を90億円引き上げ510億円とした。期末配当予想も48円から56円に増額したが、前期実績の66円は下回る。

積み重ねられたゲームソフトのケースと携帯型ゲーム機の横に並ぶ、上積み分の小さい利益グラフと大きい利益グラフの2本のイラスト。

コーエーテクモホールディングス(3635)は2027年3月期の利益予想を上方修正したが、上振れの大半は営業外損益によるものだ。営業利益予想は4月27日公表の320億円から20億円引き上げ340億円とした。経常利益予想は420億円から90億円引き上げ510億円とした。

売上高予想は900億円から910億円に引き上げた。親会社株主に帰属する当期純利益は310億円から370億円に、1株当たり当期純利益は95円38銭から110円73銭に引き上げた。修正理由として同社は、中間期実績が当初予想を上回ったこと、通期の為替前提を見直したこと、足元の事業環境や金融市場の動向の3点を挙げた。Tokyo Briefの過去の記事

前期実績には届かず

上方修正後も通期見通しは前期実績を下回る。前期実績は営業利益が371億7000万円、経常利益が570億円、純利益が428億3000万円だった。決算短信によると、修正後の予想は前期比で営業利益が8.5%減、経常利益が10.5%減、純利益が13.6%減となる。

中間期実績

9月30日までの6カ月間は、売上高が19.4%増の373億3000万円、営業利益が47.4%増の117億4000万円だった。経常利益は43.4%増の255億2000万円、純利益は38.1%増の186億円で、同社によると経常利益と純利益は中間期として過去最高となった。営業増益の要因として、パッケージゲーム3タイトルの発売や、前年度に発売した大型タイトルおよびバックカタログの販売好調を挙げたほか、運用益も計画を上回ったとしている。

損益計算書からは営業外利益の内訳が確認できる。受取利息が前年同期の54億6000万円に対し103億4000万円となったほか、投資有価証券売却益41億7000万円を計上した。一方、デリバティブ評価損24億1000万円がこれらを一部相殺した。

配当

取締役会は減配を行わず、従来予想から8円積み増し、期末配当予想を1株当たり48円から56円に引き上げた。中間配当は無配のため、年間配当も前期実績の66円に対し56円となる。同社は基本方針として、自社株買いを含めた総配分性向50%、または1株当たり年間配当50円を掲げている。