東証上場のペプチドリーム(4587)は2026年11月5日、同社のPDPS(Peptide Discovery Platform System)技術を活用して創製されたペプチド開発候補化合物について、MSDが第1相臨床試験を開始したと発表した。試験開始に伴い、ペプチドリームにはマイルストーンフィーが発生し、同社は2026年12月期第4四半期の売上収益として計上する見込みとしている。
臨床試験の検証内容
同試験は健常人を対象に、安全性や忍容性、薬物動態を検証することを目的としている。ペプチドリームによると、この化合物は炎症性疾患の治療薬として開発することを目指している。標的は非開示としている。
発表資料によると、MSDは米ニュージャージー州ローウェイのMerck & Co., Inc.が米国とカナダ以外で使用している名称である。
マイルストーンフィーと業績への影響
今回のマイルストーンフィーは、両社が2018年に締結したPDPSのライセンス許諾契約に基づくものだ。金額はMSDとの契約により非開示のため、発表資料には記載されていない。ペプチドリームは同フィーを受領し、第4四半期に売上収益として計上する見込みとしている。もっとも、会計処理上の見込みは現金の受領そのものとは異なる。
同社によると、このマイルストーンフィーは2026年2月16日に発表した通期業績予想に織り込み済みで、予想に変更はない。変更が生じる場合には速やかに開示するとしている。
初期段階ゆえの留意点
第1相試験の開始だけではまだ化合物の安全性や有効性は判断できず、承認にはほど遠い。ペプチドリームの代表取締役社長CEOは、試験開始についてMSDのペプチド医薬品の創製・開発力の証しと位置づけ、両社の提携関係をさらに強固にするとの認識を示した。
