王子ホールディングス(3861)は2027年3月期の連結営業利益予想を従来の600億円から25%減の450億円に下方修正する一方、純利益予想は350億円に据え置いた。経常利益予想は450億円から33.3%減の300億円に引き下げ、売上高予想は1兆9400億円から1兆9600億円に引き上げた。年間配当予想は1株当たり36円を維持する。
下方修正の背景にあるコスト増
同社は海外事業でのパルプ市況の回復鈍化やコスト高を要因に挙げた。国内でも中東情勢の長期化に伴い原燃料価格が高止まりすると見込む。決算説明会資料で示した国内負担の内訳によると、前年比で455億円と見込む原燃料価格の上昇分のうち、230億円を中東情勢の影響としている。これらはいずれも同社の説明による。
計画を上回った上期実績
4〜9月期(中間期)実績は同社の従来予想を上回った。営業利益は155億円と前年同期の167億円を下回ったものの従来予想を上回り、同社は国内でのコスト削減やその他事業の増益が寄与したとしている。純利益は109億円から117億円に増えた。営業外・特別損益では、為替差益49億円と投資有価証券売却益108億円を計上した。
純利益の下支え要因
同社は保有株式の売却で減益幅を圧縮するとしており、純利益予想を据え置いた理由にこれを挙げている。ただ、350億円という水準は前期実績の556億円を大きく下回る。業績予想の修正開示には、予想の前提となる追加の株式売却額は示されていない。営業損益がコスト高の圧力を受ける一方、株式売却によって純利益予想を維持するとしている。
