セラミック部品メーカーのMARUWA(5344)は2027年3月期の通期業績予想を今年2度目となる上方修正とし、売上高予想を1015億円、営業利益予想を383億円へ引き上げた。下期にかけて強い需要を見込むとしている。
修正の内容
2026年10月27日付の「業績予想の修正に関するお知らせ」で、2026年7月29日に公表した予想を修正した。売上高予想は933億円から82億円(8.8%)増、営業利益予想は337億円から46億円(13.6%)増となる。親会社株主に帰属する当期純利益は260億円(1株当たり2106円86銭)を見込む。同開示に経常利益および純利益の前回予想の記載はない。
なお参考として、同開示には2026年3月期の実績が売上高744億8000万円、営業利益249億8000万円と記載されている。
| 項目 | 7月予想 | 10月予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 933億円 | 1015億円 | +8.8% |
| 営業利益 | 337億円 | 383億円 | +13.6% |
| 純利益 | 記載なし | 260億円 | 記載なし |
需要動向と新棟稼働
MARUWAは修正の理由に、次世代高速通信向けの強い需要、新エネルギー車向け差別化製品の拡大、汎用メモリ向けの堅調な推移の3点を挙げている。中間期決算短信によると、情報通信関連事業では次世代高速通信関連の次期モデル向けで強い需要を見込むほか、新技術および生産強化への投資を加速させるとしている。
生産体制の拡充も進める。下期からは通信関連の瀬戸工場新棟と車載関連の土岐工場新棟を新たに稼働させ、増産を進める計画だ。これらはいずれも稼働予定であり、完了したものではない。一方、決算短信によると、半導体関連の三春工場新棟は第2四半期から稼働を開始している。
新工場の立ち上げにはコストも伴う。決算短信では、新工場の立ち上げなど事業拡大のための投資が見込まれるとする一方、生産性改善により収益性のさらなる向上を図るとしている。
中間期の実績
2026年9月30日までの6カ月間(中間期)は、売上高が41.7%増の469億2000万円、営業利益が62.4%増の176億1000万円となり、ともに過去最高を更新した。7月公表の予想(売上高422億円、営業利益148億円)をそれぞれ11.2%、19.0%上回った。同社は上振れの要因として、同様に情報通信、汎用メモリ、新エネルギー車向けの需要を挙げている。
業績予想の前提となる為替レートは1ドル=158円を想定している。これは同社の計画上の前提であり、市場実勢レートではない。また適時開示では、実際の業績等は将来に関する記述と異なる結果となる可能性があるとしている。
過去の報道については、Tokyo Briefの関連記事を参照。
