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百十四銀行、通期純利益予想を250億円・配当予想を90円に引き上げ

百十四銀行は通期純利益予想を210億円から250億円に引き上げ、年間配当予想を90円とした。貸出金利息や株式売却益が当初予想を上回る見込みとしている。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月27日2分で読める百十四銀行8386
銀行のカウンターに置かれた融資関連ファイル、硬貨の棒グラフ、4分割された株のブロックのイラスト。

東証プライム上場の地方銀行である百十四銀行(8386)は、2027年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益予想を、5月12日に公表した210億円から250億円に引き上げた。修正対象は9月中間期と通期で、あわせて配当予想も引き上げた。

修正内容

連結ベースでは、通期の経常利益予想を330億円から390億円に、経常収益予想を1165億円から1390億円に引き上げる。9月中間期の純利益予想は110億円から130億円へと引き上げた。前年同期実績は89億4000万円だった。

2027年3月期の連結業績予想
予想数値は百十四銀行の修正開示資料に基づく。金額は億円、1株当たり数値は株式分割後の円単位。
項目5月時点予想修正予想
経常収益1165億円1390億円
経常利益330億円390億円
親会社株主に帰属する当期純利益210億円250億円
1株当たり当期純利益¥185.69¥220.90
1株当たり年間配当金¥70¥90

同行は修正の理由について、主に単体の業績によるものとしている。貸出金利息をはじめとする資金利益や株式等売却益が当初予想を上回る見込みだという。両者は性質が異なり、貸出金利息が継続的な本業の収益であるのに対し、株式売却益は保有銘柄の売却による実現益だ。開示資料には両者の内訳や金利感応度は示されていない。

配当

同行は中間配当予想を45円、期末配当予想を45円とし、年間配当予想を90円とした。5月時点の予想である中間35円、期末35円の年間70円から引き上げた。今回の増配について同行は、計画期間中の配当性向を40%以上とし、業績や市場環境を踏まえて自己株式の取得を機動的に実施すると定めた2026〜2028年度の中期経営計画に基づくものとしている。

1株当たり数値の見方

同行は2026年4月1日付で普通株式1株を4株に分割した。当期の1株当たり予想数値は分割後のベースで、前期の1株当たり純利益も期首に分割が行われたと仮定して遡及修正されている。一方、開示資料の前期配当は分割前の数値で記載されており、中間108円、期末126円の合計234円となっている。株式分割を考慮した換算ではそれぞれ27円、31.5円、合計58.5円となるため、今回の年間90円という予想は58.5円と比較する必要がある。

1株当たり当期純利益の予想は185円69銭から220円90銭に引き上げられた。遡及修正後の2026年3月期実績は166円07銭だった。同行は、実際の業績は様々な要因により予想と異なる可能性があるとしている。