「OFFICE DE YASAI」というオフィス設置型の菓子・野菜提供サービスを展開する東京のKOMPEITOは9月3日、新規株式公開(IPO)の価格を、ブックビルディングで設定した1560円~1600円の範囲の上限である1株1600円に決定した。引受価格は1472円となり、資本会計上の払込金額1326円との差額により、主幹事のSBI証券には1株当たり128円の開示済みスプレッドが生じた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発行価格(1株当たり) | 1600円、想定価格帯1560円~1600円の上限 |
| 引受価格 | ¥1,472 |
| 法定払込金額 | ¥1,326 |
| 新規発行株式数(公募) | 5万株、法定発行価額6630万円、KOMPEITOの純調達額は約6360万円 |
| 売出し(国内) | SBI主導のシンジケートを通じて311万8800株を売却、49.9億円相当 |
| 売出し(海外) | 米国・カナダを除く欧州・アジアの投資家向けに102万500株、16.3億円相当 |
| オーバーアロットメントによる売出し | SBI証券が借入株式を原資として最大62万8200株(最大10.1億円相当)を売却。主幹事は別途、同数株式のグリーンシューオプションを保有し、2026年10月9日まで行使可能 |
| 上場日 | 2026年9月11日、東京証券取引所 |
| 主幹事 | SBI証券 |
同社が調達する金額と、既存株主が手にする金額との差は大きい。KOMPEITOが新規発行するのはわずか5万株で、法定発行価額は6630万円、引受価格1472円で払い込まれる7360万円から発行費用約1000万円を差し引いた後の純調達額は約6360万円となる見込みだ。この資金は、提携する地方銀行と共同で行う地域向けのデジタル広告・販促広告に充てられ、OFFICE DE YASAIの菓子・野菜提供拠点を設置する事業所数を拡大する狙いがあり、全額を2027年8月期中に使用する計画だ。
同じ公開において、既存株主はこれをはるかに上回る株式を売却する。SBI証券と地方証券会社のシンジケートは、JICベンチャー・グロース・ファンドや日生キャピタルなどの株主に代わり、合計413万9300株を売り出す。このうち国内向けが311万8800株(49.9億円相当)、米国・カナダを除く欧州・アジアの投資家向けが102万500株(16.3億円相当)となる。SBI証券はさらに、貸株人から借り入れた株式を原資とする最大62万8200株(最大10.1億円相当)のオーバーアロットメントによる売出しを別途実施する。主幹事はこれとは別に、同数の株式を当該貸株人から追加取得できるグリーンシューオプションを保有し、10月9日まで行使可能だ。
KOMPEITOによると、ブックビルディングの需要は公開株式数を上回り、価格帯の上限付近に集中したという。同社はこれを1600円という価格設定の根拠として挙げた。この需要は売上高の急増の後に生じたものであり、2025年8月期の売上高は前期の31.0億円から57.4億円に伸びた。9月3日の届出は、8月12日の当初登録、8月26日の第1回訂正に続く、上場手続き上3回目の提出だった。
株式は9月11日に東京証券取引所で取引が開始される予定だ。
