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Umios、カナダ水産加工High Liner Foodsを8億400万カナダドルの現金で買収合意

Umiosは約8億400万カナダドルの現金でHigh Liner Foodsの全株式を取得する計画で、自社のスケソウダラを高付加価値商品として北米市場に供給することを目指す。買収完了は2027年1月を予定する。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月27日2分で読めるUmios1333
積み上げられた段ボール箱や冷蔵保管用パレットの横の包装ラインに並ぶ冷凍魚の切り身(漁船から冷凍棚までの水産物サプライチェーンのイメージ)

東証上場の水産グループ、Umios(1333)は、ノバスコシア州を拠点に冷凍水産物を加工するHigh Liner Foods Incorporatedの全株式を約8億400万カナダドルの現金で取得することで合意した。10月27日提出の臨時報告書によると、2026年10月26日の取締役会で決定し、同日付でHigh Liner FoodsとArrangement Agreementを締結した。

買収のスキーム

Umiosは新設する持株会社を通じて買収する。手法には、カナダ上場企業の株式を100%取得する方法の一つであるノバスコシア州会社法に基づくPlan of Arrangementを用いる。High Liner Foodsの全株主に現金が支払われる。臨時報告書には1株当たり取得価格や買収資金の調達方法は記載されていない。

臨時報告書によると、買収完了は2027年1月の予定で、確定日ではない。Umiosは現在、High Liner Foodsとの間に資本関係、人的関係、取引関係はないとしている。

買収対象の概要

High Liner Foodsは冷凍水産品や冷凍食品を主体とする水産加工品の調達、加工、販売を手掛ける。2025年末時点の純資産は4億900万米ドル、総資産は9億6400万米ドル。売上高は2024年に減少した後、2025年に増加に転じた一方、営業利益は2024年に高水準となった後、2023年の水準に戻った。

High Liner Foodsの3年間の業績
12月期、単位:千米ドル(Umiosの臨時報告書に基づく)
項目2023年2024年2025年
連結売上高1,080,338959,2181,026,899
連結営業利益60,28980,54760,437
連結税引前利益34,11172,03143,684
親会社株主に帰属する当期純利益31,67760,16436,557

買収の目的

Umiosによると、High Liner Foodsは米国とカナダの法人向け(BtoB)・消費者向け(BtoC)の両チャネルで強い販売基盤を築き、安定した収益力を維持している。今回の買収により、Umiosは自社のスケソウダラ資源を付加価値の高い商品として北米市場に供給する販路を得る。水産物の調達から消費者の食卓までを一貫して担う垂直統合型事業の構築を目指しており、川下事業の拡大でグループ全体の収益力向上を見込むとしている。

7社が新たに特定子会社に

この買収により、High Liner Foods本体のほか、High Liner Foods (USA), Incorporatedおよび同グループ内の持株会社や資産管理会社5社の計7社が新たに特定子会社となる。各社の資本金はいずれも、臨時報告書が特定子会社の基準として挙げるUmiosの資本金の10分の1以上に相当する。Umiosは各社の議決権を100%保有することになる。

これとは別に、Umiosは10月27日、今回の臨時報告書を参照書類に組み入れるため、社債の訂正発行登録書を提出した。発行予定額は最大700億円、有効期限は2028年3月30日までで、発行可能額は引き続き700億円となっている。効力停止期間は10月27日のみだった。