本文へ移動

金融プロフェッショナル向けに、日本の市場・ビジネス情報を平日夕方に配信。

無料登録
Tokyo BriefTokyo Brief 日本語版日本のビジネスニュースを、夕方に総まとめ。

記事

JBIC、いなば食品のタイ新工場建設にタイバーツ融資

国際協力銀行(JBIC)が最大1,672,100千タイバーツを融資、民間銀行とのシンジケート総額2,390,000千タイバーツの一部として、いなば食品のタイ子会社が80以上の輸出市場向け新ペットフード工場を建設するのを支援

2026年9月16日2分で読める
現地通貨での資金調達を象徴するタイバーツ紙幣とともに描かれた、タイで建設中のペットフード工場の生産ラインのイラスト。

国際協力銀行(JBIC)は9月14日、静岡県のいなば食品のタイ子会社であるThai Inaba Foods Company Limited(TIF)との間で、タイでの新工場建設資金の一部を支援する融資契約を締結した。

JBIC自身の融資額は1,672,100千タイバーツを上限とする。この融資は民間金融機関との協調融資であり、シンジケート全体の総額は2,390,000千タイバーツに達する。

融資の概要
数値は2026年9月15日にJBICが開示した内容に基づく。金額はタイバーツ表示。
項目詳細
JBIC融資額(上限)1,672,100千タイバーツ
シンジケート総額(民間銀行含む)2,390,000千タイバーツ
資金使途タイでのペットフード製造・販売のための工場建設
同社への過去のJBIC融資2026年5月13日発表(金額非開示)

今回の融資は円ではなくタイバーツで行われる。JBICはこれを自らの使命の核心と位置付けており、タイなどの成長市場で日本の中小企業が事業を拡大できるよう、現地通貨での資金需要に応えるものだと説明している。融資資金は、TIFのペットフード製造・販売事業拡大に向けた工場建設に特に充てられる。

今回はJBICが同社に対して行う最初の融資ではない。JBICは2026年5月13日にも同社への融資を発表しており、9月の発表ではその際の金額や条件は明らかにされていない。

缶詰やレトルト食品、ペットフードを手掛けるいなば食品は、世界的にペット飼育数が増加する中、生産・輸出拠点としてTIFを2011年に設立した。TIFは現在80カ国以上に輸出しており、いなば食品は世界的な需要拡大を受け、同子会社を通じたペットフード製造・販売の一層の拡大を計画しているとしている。

JBICにとって、この取引は同行の既存戦略――民間銀行と組んで現地通貨融資を行い、日本の製造業者が為替リスクをバランスシートに追加せずに急成長市場で生産能力を拡大できるようにする――を示す、小規模ながら繰り返し見られる事例である。