東証スタンダード市場上場の計器メーカー、日本精機は、4月に買収合意した電子部品メーカーの東洋電装の買収資金として、三菱UFJ銀行から500億円を借り入れると株主に伝えた。融資は無担保で、2026年9月28日に契約締結予定、返済期限はちょうど1年後の2027年9月28日となる。
この融資には条件が付いている。日本精機は2027年3月期を初年度として、連結税引前利益を2期連続で赤字にしないことが求められており、これに反すれば融資契約の財務制限条項に抵触するおそれがある。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 貸し手 | 三菱UFJ銀行 |
| 元本 | 500億円(無担保) |
| 契約締結予定日 | 2026年9月28日 |
| 返済期限 | 2027年9月28日 |
| 担保 | なし |
| 財務制限条項 | 2027年3月期を初年度として、連結税引前利益の2期連続赤字なし |
500億円の融資に対して1年という返済期限は、意図的に短く設定されている。日本精機は返済期限が到来する前に長期の資金調達へ借り換える方針としているが、その借り換えはまだ手当てされていない。それが実現するまで、同社は500億円の融資について実質的に12カ月の猶予しかない状態にあり、その上に貸し手が課す利益下限の条件も課されている。
日本精機はまた、今回の借入と東洋電装の連結が業績に与える影響について、現時点で精査中であるとも述べた。業績への重要な影響が判明した場合には速やかに開示するとしている。現段階では買収の資金調達は決定しているものの、連結業績への影響については引き続き検討中である。
