出入国在留管理庁の速報値によると、在留資格・特定技能1号の在留者数は2026年8月末時点で43万8128人となり、全分野合計の受入れ見込数(上限)である80万5700人に対する充足率は54.4%だった。分野間の差は大きく、外食業では上限にほぼ達している一方、自動車運送業では受入れがほとんど進んでいない。
上限が迫る分野
外食業は受入れ見込数5万人に対して在留者数が4万9092人に上り、充足率は98.2%に達している。これに飲食料品製造業が77.4%(13万3500人中10万3264人)、建設が69.1%(7万6000人中5万2501人)、介護が65.5%(12万6900人中8万3111人)で続く。
介護の数値には別枠の在留者は含まれていない。8月末時点で、専用の在留資格「介護」で在留する外国人労働者は2万2243人おり、表の注記では介護分野はこのルートでの受入れも可能としている。
| 分野 | 受入れ見込数 | 在留者数 | 充足率 |
|---|---|---|---|
| 外食業 | 50,000 | 49,092 | 98.2% |
| 飲食料品製造業 | 133,500 | 103,264 | 77.4% |
| 建設 | 76,000 | 52,501 | 69.1% |
| 介護 | 126,900 | 83,111 | 65.5% |
| 工業製品製造業 | 199,500 | 64,211 | 32.2% |
| 宿泊 | 14,800 | 2,917 | 19.7% |
| 自動車運送業 | 22,100 | 843 | 3.8% |
| 合計 | 805,700 | 438,128 | 54.4% |
受入れがほとんど進んでいない分野
工業製品製造業は受入れ見込数が全分野で最大の19万9500人だが、在留者数は6万4211人で充足率は32.2%にとどまる。宿泊は19.7%(1万4800人中2917人)。自動車運送業は受入れ見込数2万2100人に対し在留者数843人、鉄道は2900人に対し109人で、充足率はいずれも3.8%だった。注記によると、自動車運送業と鉄道は2024年3月に受入れ対象分野に追加された。リネンサプライは受入れ見込数4300人に対し在留者数は6人となっている。
物流倉庫と資源循環については、表に受入れ見込数(1万1400人と900人)は記載されているものの、在留者数と充足率は記載されていない。注記によると、両分野とも2026年1月に受入れ対象分野に追加された。
上限設定の仕組み
現在の受入れ見込数は2026年1月23日の閣議決定に基づくもので、2029年3月までの受入れを対象としている。表の注記によると、各分野の特定技能1号の受入れ見込数(上限)は、特定技能2号の外国人を含む各分野の国内就業者数を考慮した上で設定されている。参考値としてのみ示されている特定技能2号の在留者数は合計2万3348人となっている。
同表によると、8月末までの1年間(2025年8月末と2026年8月末の差、速報値)における特定技能1号の増加数は8万7422人だった。外食業の事業者にとっては、全国平均よりも受入れ枠の残りが908人である点の方が重要だ。同制度の詳細については、Tokyo Briefの過去の記事を参照。
