ゆうちょ銀行(7182)は10月28日、2027年3月期第2四半期末(9月30日)時点の債券ポートフォリオの評価損を開示し、含み損が5兆6760億円となったと発表した。同行によると、この含み損による2026年4月1日から2027年3月31日までの連結業績予想および配当予想への変更はない。
集計の対象範囲
対象範囲は限定的であり、開示資料にもその旨が明記されている。集計対象は、満期保有目的の債券のうち国内の金融商品取引所に上場している有価証券のみだ。対象有価証券の帳簿価額は33兆1700億円、時価は27兆4900億円となっている。同行は同じ有価証券区分で含み益を計上していないため、差引含み損も同額の5兆6760億円となる。
| 項目 | 金額 | 各項目に対する含み損の比率 |
|---|---|---|
| 含み損 | 5兆6760億円 | 該当なし |
| 対象有価証券の帳簿価額 | 33兆1700億円 | 該当なし |
| 対象有価証券の時価 | 27兆4900億円 | 該当なし |
| 連結経常利益(2026年3月期) | 7592億円 | 747.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(2026年3月期) | 5256億円 | 1,079.9% |
前期利益との比較
同行は含み損を2026年3月期の2つの利益指標と比較している。連結経常利益7592億円に対する比率は747.6%、親会社株主に帰属する当期純利益5256億円に対する比率は1079.9%となる。開示資料はこれらを終了した期の利益に対する含み損の比率として示しており、自己資本関連の指標とは比較していない。
業績への影響に関する同行の説明
開示資料によると、本件による今期の連結業績予想および配当予想への影響はない。今後開示すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。
開示資料に盛り込まれなかった点
この開示資料では、売却や実現損失は報告されていない。また、債券の種類別や残存期間別の内訳は示されておらず、時価下落の要因も記載されていない。
