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ヒューリック、保有方針外の物件売却で2026年12月期利益予想を上方修正

ヒューリックは保有方針に合致しない物件の売却を理由に、2026年12月期の純利益予想を1260億円に引き上げ、営業収益予想9000億円を新たに追加した。年間配当予想も70円に増額した。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月28日2分で読めるヒューリック3003
格子状に並んだ小型のビル模型のうち、複数がトレイで持ち上げられ残りが元の位置に留まる様子で、賃貸ポートフォリオからの物件売却を表現している。

ヒューリック(3003)は2026年12月期の利益予想を上方修正するとともに、これまで予測が困難として記載していなかった営業収益(売上高)予想を9000億円として新たに開示した。新たな予想数値は直近の業績動向を踏まえたものとしている。

営業利益予想は従来の2100億円から2170億円に、経常利益予想は1850億円から1900億円に、親会社株主に帰属する当期純利益予想は1210億円から1260億円にそれぞれ引き上げた。

ヒューリックの2026年12月期業績予想の修正
2026年12月期の連結業績予想。営業収益(売上高)は従来予想を記載していなかった。
項目前回予想修正予想増減
営業収益(売上高)非開示9000億円―
営業利益2100億円2170億円+3.3%
経常利益1850億円1900億円+2.7%
親会社株主に帰属する当期純利益1210億円1260億円+4.1%

上方修正の主因は賃貸ではなく物件売却

ヒューリックは上方修正の理由として、「高品質の賃貸ポートフォリオ構築」を実行し、保有方針に合致しない物件を売却したことを挙げている。全ての利益項目で過去最高益を更新する見通しとしているが、これはあくまで予想であり実績ではない。

9月30日までの第3四半期累計期間も同様の構成となっている。営業収益は35.4%増の5747億円、営業利益は13.2%増の1205億円、純利益は14.5%増の695億円だった。ヒューリックによると、オフィス等の賃貸収入が安定的に推移したほか、販売用不動産の売却も順調に進んだ。売却物件には、ヒューリックみなとみらい、ヒューリック府中タワー、クオーツ心斎橋の一部、イーストネットビルディングが含まれる。不動産事業の営業収益は31.6%増の4706億円、セグメント営業利益は11.4%増の1274億円となった。決算短信には賃貸収入の単独数値が記載されておらず、賃貸と売却の内訳を読み取ることはできない。

配当

期末配当予想は1株当たり3.0円増額の36.5円とし、支払い済みの中間配当33.5円と合わせた年間配当予想は、従来予想の67.0円および前期実績の62.0円から70.0円に引き上げた。ヒューリックの現計画では、2029年までに配当性向を45%へ段階的に引き上げることを目標としている。