ヒューリック(3003)は2026年12月期の利益予想を上方修正するとともに、これまで予測が困難として記載していなかった営業収益(売上高)予想を9000億円として新たに開示した。新たな予想数値は直近の業績動向を踏まえたものとしている。
営業利益予想は従来の2100億円から2170億円に、経常利益予想は1850億円から1900億円に、親会社株主に帰属する当期純利益予想は1210億円から1260億円にそれぞれ引き上げた。
| 項目 | 前回予想 | 修正予想 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 営業収益(売上高) | 非開示 | 9000億円 | ― |
| 営業利益 | 2100億円 | 2170億円 | +3.3% |
| 経常利益 | 1850億円 | 1900億円 | +2.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1210億円 | 1260億円 | +4.1% |
上方修正の主因は賃貸ではなく物件売却
ヒューリックは上方修正の理由として、「高品質の賃貸ポートフォリオ構築」を実行し、保有方針に合致しない物件を売却したことを挙げている。全ての利益項目で過去最高益を更新する見通しとしているが、これはあくまで予想であり実績ではない。
9月30日までの第3四半期累計期間も同様の構成となっている。営業収益は35.4%増の5747億円、営業利益は13.2%増の1205億円、純利益は14.5%増の695億円だった。ヒューリックによると、オフィス等の賃貸収入が安定的に推移したほか、販売用不動産の売却も順調に進んだ。売却物件には、ヒューリックみなとみらい、ヒューリック府中タワー、クオーツ心斎橋の一部、イーストネットビルディングが含まれる。不動産事業の営業収益は31.6%増の4706億円、セグメント営業利益は11.4%増の1274億円となった。決算短信には賃貸収入の単独数値が記載されておらず、賃貸と売却の内訳を読み取ることはできない。
配当
期末配当予想は1株当たり3.0円増額の36.5円とし、支払い済みの中間配当33.5円と合わせた年間配当予想は、従来予想の67.0円および前期実績の62.0円から70.0円に引き上げた。ヒューリックの現計画では、2029年までに配当性向を45%へ段階的に引き上げることを目標としている。
