日立製作所は8月、自社株買いに572億円を投じ、東京証券取引所でほぼ連日の市場取引を通じて1049万8200株を取得した。同社が2026年9月14日に関東財務局へ提出した月次の自己株式買付状況報告書で明らかになった。
今回の取得は、2026年4月27日の取締役会決議に基づくもので、上限は1億6000万株または5000億円、期間は2026年4月28日から2027年3月31日までとなっている。開始から5カ月が経過した時点で、日立製作所は累計4022万3400株、金額にして2028億円を買い戻しており、株数上限に対する進捗率は25.14%、金額上限に対する進捗率は40.55%に達している。
| 項目 | 2026年8月 | 2026年8月31日までの累計 | 上限に対する進捗 |
|---|---|---|---|
| 取得株数 | 10,498,200 | 40,223,400 | 1億6000万株上限の25.14% |
| 取得金額 | ¥57.2bn | ¥202.8bn | 5000億円上限の40.55% |
金額ベースの進捗は株数ベースの進捗を大きく上回っており、日立製作所は株数上限の消化速度よりも速いペースで金額上限を消化していることになる。8月の日々の買付は突出した日もなく、1営業日あたりおおむね49万株から56万5000株程度と安定的に推移した。
報告書には、8月20日に単元未満株の買取請求に応じてわずか50株、23万7117円で処分した記録も含まれており、これは自己株式買付による売却ではない。8月31日時点で、日立製作所は発行済株式45億3556万985株に対し、自己株式6999万7561株を保有していた。授権期間の残り7カ月を前に、すでに金額上限の4割を消化していることから、プログラムを最終的に終わらせる制約となるのは1億6000万株という株数上限ではなく、金額上限になるとみられる。
