山一電機の取締役会は2026年9月18日、フィリピン子会社のプリコン・マイクロエレクトロニクスに第4工場を新設することを承認した。投資額は約65億円で、完成までには今後2年を要する。
新工場はバタンガス州マルバルのライト・インダストリー・アンド・サイエンス・パークIVに立地し、既存の第3工場に隣接する。建物は3階建てで延床面積は約3万平方メートルとなり、同社がフィリピンに構える既存3工場(それぞれ8951平方メートル、6408平方メートル、7484平方メートル)の合計を上回る規模となる。
| 工場 | 延床面積 | 状況 |
|---|---|---|
| 第1工場 | 8,951 m² | 稼働中 |
| 第2工場 | 6,408 m² | 稼働中 |
| 第3工場 | 7,484 m² | 稼働中 |
| 第4工場 | 約3万平方メートル | 計画中:2027年2月着工、2029年3月期下期より稼働予定 |
同工場の目的は半導体テスト用ソケットやコネクターなど関連製品の組立てだとしている。山一電機によると、生産フローを最適化して品質と安全性を高め、自社での部品生産を拡大して品質・コスト・納期を改善し、自動化・ロボット化を進めるとともに、太陽光発電設備を導入する計画だという。
同社は、半導体市場や自動車、AIサーバーを含む通信機器、産業機器分野における中長期的な需要拡大を見込んでおり、これを今回の増設の背景として位置づけている。これはあくまで同社自身による受注見通しであり、第三者による検証を経た予測ではない。
着工は2027年2月を予定し、建物の完成・引き渡しは2028年9月末までに行われ、稼働開始は2029年3月期の下期となる見込みだ。投資総額65億円には建物・設備費および付随費用が含まれるが、既存工場の移転費用は含まれない。山一電機は連結業績への影響額は明らかにしておらず、開示が必要な事項が生じた場合には改めて公表するとしている。
