日本精機は9月18日、自己株式買付が完了したことを確認した。同社は東京証券取引所の立会外取引ToSTNeT-3を通じて、普通株式361万株(自己株式を除く発行済株式数の6.27%に相当)を総額99.8億円で買い付けた。これは前日に取締役会が決議した上限、すなわち361万株・上限99.79億円の買付枠と実質的に一致する。
一方、アルプスアルパインは同日、日本精機の自己株式買付に対し、計画していた保有株式の全て、すなわち日本精機の普通株式300万株を売却したことを確認した。売却は前日にアルプスアルパインが開示した計画通りに全額実行された(Tokyo Briefの既報「売却計画について」を参照)。
| 項目 | 日本精機(買い手) | アルプスアルパイン(売り手) |
|---|---|---|
| 対象株式数 | 買付361万株(自己株式を除く発行済株式数の6.27%) | 売却300万株(計画していた全株式) |
| 金額 | 買付総額99.8億円 | 特別利益約60億円を計上予定 |
| 完了日 | 2026年9月18日 | 2026年9月18日 |
| 方法 | ToSTNeT-3による立会外市場買付 | 日本精機のToSTNeT-3買付に応じて売却 |
その後新たに判明したのは会計処理の内容だ。アルプスアルパインは2027年3月期第2四半期の連結・単体決算において、投資有価証券売却による特別利益として約60億円を計上する予定だ。この金額は前日に同社が示した見積りから変更はないが、二つの留保が付いている。取引コストの確定により最終的な計上額が変動する可能性があること、そして通期の連結業績予想への影響については他の要因とともに現在検討中であることだ。同社は、これにより業績予想に修正が生じた場合は速やかに開示するとしている。
開示内容には一つの空白が残る。日本精機の買付総数361万株は、アルプスアルパインが売却した300万株よりも多い。残りの株式を誰が提供したのかについては、いずれの開示資料も明らかにしていない。また両社の関係の性質についても、この取引以外に触れた記載はない。
