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双日、化学利益が201億円に拡大 自動車失速、原料炭は譲渡契約締結

メタノール価格の上昇と新規子会社の寄与で化学の利益が201億円に拡大する一方、自動車はほぼゼロに落ち込んだ。双日は通期純利益見通しを1300億円に据え置いており、譲渡契約を結んだグレゴリー・クライナム原料炭事業は当局の承認待ちとなっている。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月30日2分で読める双日2768
一部セグメントの増益と他セグメントの減益を示す棒グラフのグリッドで仕切られた、石炭コンベヤーとメタノール貯蔵タンクのイラスト。

双日(2768)は通期の純利益見通しを1300億円に据え置いた。上半期(4〜9月)は化学が急伸した一方、自動車の利益がほぼ消滅し、石炭事業からの撤退が前進した。親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期の453億円に対し636億円、収益は前年同期比34.8%増の1兆6700億円だった。同社は通期見通しに対する進捗率を49%としている。

化学が増益、自動車は低迷

化学の利益は106億円から201億円に増えた。双日はメタノール価格の上昇や日本エイアンドエルの利益貢献、国内外トレードの堅調な推移を要因に挙げている。同セグメントの通期見通しは220億円から320億円に引き上げた。

自動車の利益は7億7200万円から3200万円に減った。中南米自動車販売事業が寄与したものの、豪州中古車事業の不振と構造改革費用が重荷となった。双日は同セグメントの通期見通しを50億円からゼロに引き下げた。

エネルギー・総合インフラの利益は79億円から141億円に増加した。同社は豪州インフラ開発事業の新規連結や米国エネルギーソリューション関連事業の取引増加、一部事業の売却益を要因に挙げている。増益は取扱数量の伸びだけでなく、新規連結の寄与も一部ある。

グレゴリー・クライナム炭鉱

双日は豪州グレゴリー・クライナム原料炭事業の保有権益の譲渡契約を締結した。関係当局の承認を経て、今年度中に売却が完了する見通しだ。閉山修復に関する法的義務は炭鉱資産と併せて移転する。このため、取引は契約締結段階にあり、売却はまだ完了していない。

レイクバーモント原料炭事業の権益売却はすでに完了している。双日はグレゴリー・クライナムの減損損失を含め、2事業が上半期の純利益に与えた影響を16億円の損失とした。下半期には10億円以上の利益を見込み、2事業から約400億円の資金回収を想定している。