双日(2768)は通期の純利益見通しを1300億円に据え置いた。上半期(4〜9月)は化学が急伸した一方、自動車の利益がほぼ消滅し、石炭事業からの撤退が前進した。親会社の所有者に帰属する中間利益は前年同期の453億円に対し636億円、収益は前年同期比34.8%増の1兆6700億円だった。同社は通期見通しに対する進捗率を49%としている。
化学が増益、自動車は低迷
化学の利益は106億円から201億円に増えた。双日はメタノール価格の上昇や日本エイアンドエルの利益貢献、国内外トレードの堅調な推移を要因に挙げている。同セグメントの通期見通しは220億円から320億円に引き上げた。
自動車の利益は7億7200万円から3200万円に減った。中南米自動車販売事業が寄与したものの、豪州中古車事業の不振と構造改革費用が重荷となった。双日は同セグメントの通期見通しを50億円からゼロに引き下げた。
エネルギー・総合インフラの利益は79億円から141億円に増加した。同社は豪州インフラ開発事業の新規連結や米国エネルギーソリューション関連事業の取引増加、一部事業の売却益を要因に挙げている。増益は取扱数量の伸びだけでなく、新規連結の寄与も一部ある。
グレゴリー・クライナム炭鉱
双日は豪州グレゴリー・クライナム原料炭事業の保有権益の譲渡契約を締結した。関係当局の承認を経て、今年度中に売却が完了する見通しだ。閉山修復に関する法的義務は炭鉱資産と併せて移転する。このため、取引は契約締結段階にあり、売却はまだ完了していない。
レイクバーモント原料炭事業の権益売却はすでに完了している。双日はグレゴリー・クライナムの減損損失を含め、2事業が上半期の純利益に与えた影響を16億円の損失とした。下半期には10億円以上の利益を見込み、2事業から約400億円の資金回収を想定している。
