TDK(6762)は、2026年4月28日の業績予想発表時の想定を上回る中間期業績となったとして、2027年3月期の通期業績予想を上方修正した。
修正後の業績予想
売上高予想は4月時点の2兆5800億円から18.2%増の3兆500億円、営業利益予想は2950億円から23.7%増の3650億円に引き上げた。親会社の所有者に帰属する当期利益は2250億円から2800億円、1株当たり当期利益は118円54銭から147円50銭を見込む。
前期実績に対する修正後予想の増減率は、売上高が21.8%増、営業利益が2724億円から34.0%増となる。18.2%は前回予想からの修正率であり、前期比の増収率ではない。
会社側が挙げる要因
同社によると、中間期はスマートフォンなどICT関連製品の需要が低調だった一方、AIデータセンター向け関連製品の需要が前年同期を大幅に上回った。新モデルの立ち上がりも寄与した二次電池やセンサのほか、受動部品、販売が急増したニアラインHDD用ヘッドおよびサスペンションを挙げている。予想修正の開示資料に製品別の見通しは記載されていない。
中間期の売上高は31.9%増の1兆5600億円、営業利益は41.0%増の2082億円だった。決算短信によると、中間期は円安により売上高が約1344億円、営業利益が約199億円押し上げられた。第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=155円、1ユーロ=180円としている。
配当と一時費用
取締役会は中間配当を前回予想から5円増配の1株当たり25円と決議し、期末配当予想も同額引き上げて25円とした。年間配当予想は50円となり、4月時点の予想(40円)や前期実績(36円)を上回る。
また、通期の構造改革費用などの一時費用は期初計画の約60億円から増え、約110億円を見込む。同社は実際の業績や配当が予想と異なる可能性があるとしている。
