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三和ホールディングス、海外低迷で純利益予想を4分の1減額も増配

三和ホールディングスは海外の販売数量減とコスト上昇を受け、営業利益予想を720億円、純利益予想を450億円に引き下げた一方、期末配当を1株当たり96円に増額し100億円の自己株式取得を決議

執筆:Tokyo Brief Desk2026年10月30日2分で読める三和ホールディングス5929
利益予想の下方修正と株主還元の拡大を示唆する、工業用シャッターとドックドアの横に描かれた下降するコスト線と積み上がる硬貨のイラスト

三和ホールディングス(5929)は10月30日、2027年3月期の利益予想を下方修正した。営業利益予想は5月時点の810億円から720億円に、純利益予想は600億円から450億円にそれぞれ引き下げた。経常利益予想も825億円から740億円に減額する一方、売上高予想は6770億円で据え置いた。

同社によると、国内事業は堅調に推移しているものの、海外市場の減速に伴う販売数量の減少や、インフレによる原材料費などのコスト上昇が響く。さらに構造改革費用の計上も見込む。売上高予想は売価転嫁と為替効果により維持した。

2つの増減率には注意が必要だ。5月時点の予想と比べると、営業利益は11.1%減、純利益は25.0%減となる。前期実績との比較では、新たな予想は営業利益が9.0%減、純利益が24.7%減となる。

上半期の実績にも苦戦が表れている。営業利益は12.9%減の293億円だった。北米セグメントの利益は住宅市場の低迷が続き20.5%減少し、欧州は7億円のセグメント損失を計上した。

中期経営計画の追補版では、2028年3月期の営業利益目標を950億円から820億〜850億円に引き下げた。また、現計画期間における自己資本利益率目標を18%以上に設定した。

一方、株主還元は強化する。期末配当から株主資本配当率(DOE)の目安を10%から15%に引き上げる。期末配当予想は記念配当7円を含め1株当たり96円と、従来の73円から23円増配する。年間配当予想は記念配当14円を含め169円となる。

同計画では、当初の400億円に2028年3月期の約600億円の自己株式取得を上乗せし、合計を約1000億円とする。これとは別に、取締役会は2026年11月6日から2027年3月31日にかけ、東京証券取引所で371万株(自己株式を除く発行済株式総数の1.8%)・100億円を上限とする自己株式取得を決議した。さらに、発行済株式数の1.4%に当たる自己株式300万株を12月11日に消却し、消却後の株式数を2億1600万株とすることも承認した。消却によって変わるのは株式数であり、自己株式の取得枠ではない。