サッポロビール(2501)は11月4日付の中間期決算短信の訂正で、6月末の現金及び現金同等物を、8月7日に当初開示した771億円から2171億円に引き上げた。訂正後の数値では、前年末からの増加額は1947億円、増加率は当初の245%に対し871%となる。
訂正された項目と据え置かれた項目
訂正の対象は要約中間連結財政状態計算書とキャッシュ・フロー計算書の一部で、損益計算書、包括利益計算書、持分変動計算書に訂正はない。資産合計は訂正前後とも8705億円で変わらず、残高の追加ではなく勘定科目間の移動にとどまる。
現金の増加に伴い、流動資産のその他の金融資産は1638億円から288億円に減少した。投資活動によるキャッシュ・フローでは、定期預金の預入による支出が1551億円から151億円に縮小し、投資キャッシュ・フローの収入は1136億円から2536億円に拡大した。
| 項目 | 訂正前 | 訂正後 |
|---|---|---|
| 現金及び現金同等物(6月末) | 771億円 | 2171億円 |
| 流動資産のその他の金融資産 | 1638億円 | 288億円 |
| 定期預金の預入(投資キャッシュ・フロー) | 1551億円 | 151億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 1136億円 | 2536億円 |
| ネット金融負債残高 | 376億円 | マイナス1024億円 |
| 資産合計 | 8705億円 | 8705億円 |
補足説明資料にも同様の変動が反映された。同社が376億円としていたネット金融負債残高は、マイナス1024億円となった。
期中レビューと確認書
同社は訂正後の財務諸表を盛り込んだ半期報告書の訂正報告書を再提出した。訂正報告書では、親会社の所有者に帰属する中間利益は2954億円となっている。監査人のEY新日本有限責任監査法人は訂正後の財務諸表について期中レビューを実施し、適正に表示されていないと信じさせる事項は認められなかったとした。同社の社長は、訂正報告書が金融商品取引法令に基づき適正に記載されていることを確認した。
訂正のお知らせは、8月の開示後に記載内容の一部に誤りがあることが判明したと述べるのみで、原因は示していない。
