ほくほくフィナンシャルグループ(8377)は、2027年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益の予想を620億円から21.0%増の750億円に上方修正した。経常利益予想は890億円から1085億円に引き上げた。2026年3月期実績は808億円だった。11月2日付の公表資料で業績予想とともに配当予想も上方修正した。
経営陣が挙げる修正理由
同社は理由として、預金・貸出金が堅調に推移したことと、有価証券を含む資金利益が当初予想を超える見込みとなったことの2点を挙げた。与信費用も計画を下回る見通しとしている。公表資料では要因別の増益寄与額(円換算)の内訳は示されておらず、金利や日本銀行の政策への言及もない。
傘下2行の状況
改善の内訳は傘下の子銀行に表れている。北陸銀行はコア業務粗利益の予想を1030億円から1120億円に引き上げ、経費を495億円から480億円に、与信費用を35億円から5億円にそれぞれ引き下げた。当期純利益予想は385億円から465億円に増える。北海道銀行は与信費用を25億円に据え置く一方、コア業務粗利益を700億円から760億円に、当期純利益を190億円から235億円にそれぞれ引き上げた。
9月30日までの6カ月間の中間純利益予想は420億円で、従来予想の315億円および前年同期実績の304億円を上回る。これらはいずれも予想値であり、確定した実績ではない。
配当と株式分割
年間配当予想は株式分割前基準で1株当たり150円から190円に引き上げた(前期実績は110円)。10月1日付で1株につき10株の株式分割を実施しており、分割後基準では従来予想の15円から19円への引き上げとなる(前期実績は11円)。中間配当の95円は分割前の株式数を基準とし、期末配当の9円50銭は分割後の株式数を基準とする。株式分割を考慮した通期の1株当たり当期純利益予想は62円83銭で、従来予想の52円27銭および前期実績の48円48銭から増加する。
同社は引き続き、成長に向けた投資や内部留保の蓄積と株主還元のバランスを図っていくとしている。
