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ラサ工業が業績予想を上方修正、台湾のリン酸ラインが計画より早く立ち上がり

ラサ工業は通期の営業利益予想を62億円から74億円へ、期末配当予想を25円へ引き上げた。4月に稼働した台湾の高純度リン酸ラインが想定より早く立ち上がったとしている。

執筆:Tokyo Brief Desk2026年11月4日2分で読めるラサ工業4022
クリーンな製造施設内に並ぶステンレス製の処理タンクと高純度薬品の密閉容器。

ラサ工業(4022)は11月4日、業績予想を上方修正するとともに期末配当予想を引き上げ、その主な要因としてまず台湾の工場を挙げた。同社によると、台湾の連結子会社で2026年4月に稼働を開始した高純度リン酸の能力増強設備が想定より早く立ち上がった。

上方修正の要因

ラサ工業によると、生成AIの普及拡大やデータセンターの拡張を背景とした半導体需要により、国内外で高純度リン酸が計画を上回る需要を取り込んだ。凝集剤やコンデンサー向け原料も堅調に推移した。電子材料事業では、光トランシーバー関連の需要を背景に化合物半導体向け高純度無機素材の販売が伸びたほか、ガリウムのスポット販売も売上高と利益に寄与したとしている。

修正後の予想数値

ラサ工業は2026年9月中間期の連結業績予想について、売上高を従来の260億円から287億円へ、営業利益を28億円から34億5000万円へそれぞれ引き上げた。

2027年3月期通期の予想については、売上高を540億円から620億円へ、営業利益を62億円から74億円へ引き上げた。親会社株主に帰属する当期純利益予想は43億円から52億円へ引き上げた。機械事業の見通しはおおむね従来予想通りとしている。化成品事業ではリン酸の原料コスト上昇を押し下げ要因として挙げたものの、半導体向け製品の需要は引き続き強いと見込む。

配当

期末配当予想は1株当たり7円増額の25円とし、年間配当予想は36円から43円となる。2026年4月1日付の1株につき5株の株式分割を考慮すると、前期の年間配当実績は36円に相当する。ラサ工業は配当性向30%以上、自己資本利益率(ROE)10%以上を目標に掲げている。

同社は、業績予想は現時点で入手可能な情報に基づくものであり、実際の業績は異なる場合があるとしている。この発表資料には、台湾の生産ラインに関する生産量や稼働率の数値は記載されていない。